暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0246話『レイテ沖海戦、前篇終了、冬に備えての宴』
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話




この世界に来て三度目の大規模作戦も終わりの日を迎えた。
主に西村艦隊の悲願が達成できたことも大きくみんなして海峡夜棲姫や防空埋護姫を倒せたことに大いに喜んでいたのは記憶に新しい。
まぁ、その分海峡夜棲姫に対する複雑な思いもあったみたいだけどもうなんとか落ち着きを見せていた山城たちだった。
だからというわけでもないんだけど、

「それでは、また作戦終了の宴を開こうと思う。みんな、静かに聞いてくれないか?」
「「「はーい!」」」

宴会場でみんなが集まって私の言葉に耳を傾けてくれる。
こういうのは何度体験しても気持ちのいいものだよな。
それはともかくとして、

「それじゃみんな。こうしてまたみんなで無事に作戦の終了を迎えられて私も嬉しく思う。まだ来年のレイテ沖海戦、後篇の作戦に向けてより一層励んでもらいたいと思っている」
「あの……その件なんだけど、ちょっと物申してもいいかしら……?」

そこに朝雲が手を上げてなにかを言いたげだ。
だから発言を許した。

「確かに司令の指示のおかげもあって西村艦隊七人でスリガオ海峡を突破できたのは私も嬉しいんだけど……司令ってまだ山雲に謝らないといけないんじゃないかな……?」
「えー? 朝雲姉、なんのこと〜?」
「山雲はもう気にしていないのか忘れちゃっているかもしれないけど司令……今回の第三艦隊での七人編成での件で一回危うく山雲を轟沈させちゃったかもしれない事態があったじゃない?」
「あぁ……その件か。それに関しては本当にすまないと思っている。うっかりと言えば軽い言葉になってしまうが出撃する時に一番後ろにいた山雲の状態をチェックし忘れて危うく大破状態のまま出撃してしまったからな……。なんとかすぐに私が追いかけて引き返したからよかったとは思うけど私もあの時は心臓が破裂するかもしれないと思ったからな……。山雲、ここで言わせてくれ、すまなかったな」

私は素直に朝雲の言い分を受け入れて山雲に対して頭を下げた。
すると山雲は「あははー」と笑いながら、

「大丈夫よ〜。山雲は今もこうして生きているんだからもう気にしていないわ〜。でも、朝雲姉を悲しませることだけはもうしないでね〜?」
「ああ。肝に銘じておく」
「だったらもういいわ〜。それと朝雲姉も山雲のために言ってくれてありがたいけどわざわざこの場で司令さんに謝らせるのは酷いと思うのー。みんなが見ているんだからー」
「あっ……そ、そうね。ごめんなさい、司令……別の機会でもよかったんだけどつい我を忘れていたわ……」
「いや、こうして謝る機会を作ってくれたことを感謝しているから朝雲も気にしないでくれ」

私の素直な気持ちも伝えられたのか聞いていたみんなも素直に受け入れてくれたのか、

「朝雲はよく言った!」とか
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ