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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~make BUTEI killer truth of―one~
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ームなのか、何かの組織名なのか。

アリアはその全てを冤罪と断じ、最高裁までに覆そうとしているのだろう。武偵として真犯人を見つける―というやり方で。

それに―『パートナー』のこともだ。
アリアの実家ことH家は、どうやらイギリスの貴族の一門。……で、よくは知らないがそのH家の人たちは、みんな優秀なパートナーと組むことでその能力を飛躍的に伸ばし、功績を成してきたらしい。

始業式の日。アリアが家に押し掛け、ドレイになれと言ってきたのは―そういうことだったのか。

ドレイなら誰でも良いだろう、と思っていたのだが……
『優秀なパートナー』を見つけることが、アリアの当初の目的で。これまたSランクと優秀だった俺(自分で言うのもどうかと思うが)が、ドレイ―パートナーに選ばれたワケか。

『パートナー』を『ドレイ』と言い換えていたのも、相手に求める能力のハードルを言葉の上だけでも下げて、
自分の心理的な負担を軽減させようとしてのことだったのかもな。

―とそんなことを考え、全く集中出来なかった授業を終えると……メールが来ていた。理子からだ。

『あっくん。授業が終わったら台場のクラブ・エステーラに来て。話があるの』

……理子の話は良かったためしがないが、今回はちょっと状況が特殊だ。たしか理子は先日のバスジャック・武偵殺しに関係した情報を調べていて…今日も専門科目の授業をフケていた。それに……アリアが休んだことも少し気になるしな。

―直感的な何かを感じた俺は、境界で台場まで移動する。そして、クラブ・エステーラに向かうと……何か、高級なカラオケボックスっぽい店だった。

店の駐輪場には、ショッキングピンクの改造ベスパが停められている。これは……理子のだな。これは一見すると50ccなのだが、武藤だっけ……に金を積んで車検ギリギリの改造をしたらしい。たしか時速150kmだったかな? ……仕事選べ。いくら車輌科(ロジ)でも、なぁ…。

現在時刻は夕方の6時。
やけに鮮明な夕焼け空は血みたく、千切れ雲が異様に速く動いている。……台風が迫っている影響だろう。風が強い。

クラブに入ると、仕事帰りのOLがケーキをつついていた。ちらちらと武偵高の女子もいる。…流行ってるのか?ここ。

「あっ、あっくん!」

奥から小走りに走ってきた理子は…またロリ服か。
しかもバニエで膨らましているらしく、スカートがデカイ。

「呼び出すのはいいんだが……何やってるんだ、こんなところで」

「くふっ。勝負服のお着付けしてたの」

「なんだよ勝負服って……」

「ちょっと遅かったからフラレるかなぁー、って思ってたけど。大丈夫だったね♪」

「ね♪ じゃない。っていうかそんな関係じゃないだろ、俺たちは」


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