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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's〜STS編
第百八話 魔導師ランクの獲得試験 後編
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 だがその時には士郎はもう一歩踏み込み間合いはゼロになる。

 武器を持つと見せかけての奇襲。
 士郎とクロノの戦いを汚い手を使うと思っている上層部もいるが、それは戦いを知らない者の理想論である。

 戦い互いの手の読み合いと騙し合い、虚を突けた者が優位に立つ。

 クロノとて経験があり読み合いが出来るだけの技量を持つが、それを持つが故にデバイスを展開しないで突っ込んでくるという暴挙に等しい行動が思いつかなかった。

 即座に迎撃の攻撃を放とうとするクロノの技量は大した者だが、士郎の速度には間に合わない。

(まだ士郎を過小評価していた。
 だが反省は後だ!!)

 迎撃と平行し、間合いを開けるために地を蹴りながらシールドを展開する準備を行う。

 放たれる士郎の掌底を辛うじてかわすクロノ。
 踏み込まれ沈んだアスファルトと掌底の風圧にかわしていなかったらと冷や汗が流れる。

 だが、士郎は更に手を用意していた。
 士郎の左手が握られると共に具現化するのは

「Bogenform,Explosion」

 シュミーデアイゼンの弓と装填されるカートリッジ六発。

 引かれていた右手に三発の螺旋弾が収まり、弓に番えられた状態で顕現する。

 近接状態で弓を出すという予想外の行動。
 弓を使用した零距離射撃なんてクロノが聞いた事があるはずも無い。

「Spirale Kugel」

 放たれる螺旋弾。

「スティンガースナイプ!」

 スティンガースナイプを放ちながら回避行動と共に準備をしていたシールドを展開する。

 螺旋弾の一発をスティンガースナイプで迎撃し相殺する。
 螺旋弾の一発をシールドで受け流す。
 最後の螺旋弾を

「はあっ!!」

 念のためと持ってきていたS2Uを自信の持てる最大速度で展開し魔力を纏わせぶつける事で軌道を逸らす。

 その衝撃でS2Uが手から離れ、クロノ自身も吹き飛ばされる。

 転がり立ち上がる暇があれば士郎が次の攻撃を放つ事はできる。

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」

 狙いなどほとんど出来ていない。
 士郎がいた周囲を爆撃するかのように百以上の剣型の魔力弾を放つ。
 さらにトラップ型のバインドを周囲に展開する。

 これにより受身が遅れる、最初に落ちた背中が痛むが歯を食いしばり、即座に立ち上がる。

 対する士郎は向かってくる剣の群れにこの試験で初めて

「ミーデ!」
「Zwei schwertform
 Explosion,Scharlachrot Wirkung」

 双剣形態を握り、カートリッジを一発装填し赤い魔力を全身に纏い駆ける。

 魔力弾を回避し、回
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