暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0235話『防空埋護姫との戦い』
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


西村艦隊のみんなが海峡夜棲姫を倒した翌日に私のもとへと集まって話し合っていた。

「提督……あの深海棲艦はなんなのですか……? 海峡夜棲姫を倒しただけじゃ終わりじゃないのですか……?」
「そうだな……あの深海棲艦は通称『防空埋護姫』と呼ばれている」
「防空埋護姫……防空棲姫の姉妹みたいなものかな……?」
「大方その認識で合っていると思うよ時雨」

先行隊の情報によれば海峡夜棲姫だけがあそこのボスではないというのは分かっている。
つまり、そう言う事だ。

「今回は二段階でのボス仕様になっているみたいだな。どうしても深海棲艦たちはスリガオ海峡を突破させたくないらしい」
「くっ……どうしてそこまで!」

山城がそう言って拳を握りしめている。
その気持ちはわかる。
やっと倒したと思った海峡夜棲姫がただの前座でしかなかったのだから。

「まぁみんなの気持ちも分からなくもないが、それでもまたみんなに頑張ってもらいたい。なに……まだ西村艦隊として戦えると思えばいいじゃないか?」
「司令さーん? みんなで戦えるのは嬉しいけどー……でもー余計な戦闘はこりごりよー?」
「あははー……山雲は手厳しいな」

そう言って場の空気を和ます。
こうでもしないとやっと倒したと思っていたのに暴動が起きかねないからな。

「提督……それではあの深海棲艦を倒せば今度こそ今回の作戦は終わりなのですね……?」
「そうだ扶桑。だから最後まで頑張ってもらいたい」
「そうですか……みんな、それでは後少しの辛抱ですから頑張りましょう……? そしてみんなでスリガオ海峡を突破しましょう」
「そうね……こんな中途半端なところで降りるのもなんか嫌だしこの際どこまでも着き合ってあげるわ」
「満潮は相変わらず素直じゃないなぁ……」
「ちょ!? それどういう意味よ!?」

満潮がギャーギャー吠えている中で最上が話しかけてきた。

「それじゃ提督。最後の戦いに行ってくるよ。大丈夫、今度も必ずみんなで帰ってくるからさ!」
「頼んだぞ」
「うん! それじゃ行こうかみんな!」
「「「はい」」」

それでみんなはまた出撃準備をし始めていた。
そんな中で、

「それでは提督……私達の勝利を祈っていてくださいね」
「わかった山城。帰ってきたら盛大にお祝いをしないとな」
「ふふ……提督、そう言うのをフラグと言いませんでしたっけ?」
「あっそうだな。でもそんな事は関係なく勝ってくるんだろう?」
「当然です。必ず乗り越えてみせますから……」
「ああ。行って来い」
「はい!」

山城はそれで笑みを浮かべながら出撃していった。

《よかったのですか提督? もっと話しておく事があったのでは……》
「大丈夫さ榛名。みんなはきっと無事に帰っ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ