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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第六話:水晶玉を取って来いと言われたから、それだけを遂行させる。それ以外の事は知らん!
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俺がこれまでに入手した情報から導き出された感想を述べると、興味深そうにアハト君が食い付いてきた。

「だって……水晶玉を捨てたのが、ルイネロ本人だからだよ」
「ほほう……何故にそうなるのですか?」
アハト君の感じからして俺の推測は間違いないのだが、この答えに辿り着いた道筋を知りたいらしい。

「ユリマさんの言い分じゃ、以前は何でも言い当てた占い師だったのに、突然占いが当たらなくなって、使ってる水晶玉が偽物になったって事を被害者として声高に言い回ってないのなら、水晶玉をすり替えたのがルイネロって事だろ。自分で占いが当たらなくなる様に仕向けたから、被害者ぶって騒がなかったんだろうし……」

「なるほど……凄いですねウルフさんは。でも何故自ら占いが当たらなくなる様にしたのかまでは分からないですよね?」
「まぁ……そりゃ。何かの罰ゲームとか?」

「ゲームで生活を苦しくする訳ないでしょう。もっと深刻な理由ですよ」
「へぇ〜……深刻な理由が有るんだぁ? 興味ないけど」
俺が本心を語ると、表情をシラケさせてトロデさんに向き直るアハト君。失礼じゃね?

「実はですね、ユリマさんはルイネロさんの本当の娘じゃないらしいんですよ!」
「ほほぅ……つまり“占いの腕前が凄すぎて天狗になっていた頃に、何らかの悪者の依頼で占いユリマさんの本当の両親を探し出してしまい、亡くす要因を作ってしまい、『占いなんて当たらなければ良いんだ!』って極端な結論に達して親を亡くした娘を育てる片手間で占いの信憑性を貶める行為した”って事だな」

「……流石ウルフ殿ですなぁ。自らの天才的な推理力を披露しつつ、アハト殿が嬉々として語ろうとした事柄を邪魔するなんて……性格悪すぎですな!」
「何を言うか。人様のプライベート事情を嬉々として語ろうとするが如き悪趣味な行為を、的確な推理力で押さえ付けた上に手早く物事を進めただけだ!」

「じゃぁ、もうそういう事で良いですよ。ウルフさんの推測がほぼ正解ですから」
俺の天才的推理力を前にアハト君は少しスネ気味だ。
リュリュさんからも「ホント……性格、極悪ぅ」と聞こえてくる。

「それよりも陛下……ドルマゲスの行き先をルイネロさんが占ってくれましたよ」
「なに! それは本当か? し、して……奴は何処へと逃げたのだ!?」
もう先程の話題では盛り上がらないと理解したアハト君は、このパーティーの本来の目的であるドルマゲスの事を話題に上げた。

「何故か水晶玉に傷があった為、ドルマゲスがリーザス地方への関所を突破したって事だけなんですが……それでも次の目的地の目安くらいにはなると思います」
“リーザス地方”……この世界の住人では無い俺には、それがどちらの方角なのかも分からないが、取り敢えずトラペッタ地方からは出て行く
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