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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第二十七話 第四次イゼルローン攻略戦
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ぞプラテンシュレーガー。

「グライフス連れてきた新規士官達上位20名以外は講堂にて戦闘を視聴させよ」
「はっ」
「20名は旗艦ヴィルヘルミナに乗艦艦橋に集結するように」
「直ちに命令します」
「テーグリヒスベック大将、プラテンシュレーガー大将後はよろしく頼みますぞ」
「了解した」
「任せて起きたまえ」

 ヴィルヘルミナに乗艦し艦隊が発進する。
流体金属の海を突き抜け次々に戦艦、巡航艦等が真空の大海へと飛翔する。
このうち何隻がまた海へと戻れるのであろうか。
艦隊は各分隊、戦隊ごとに隊列を組みつつある、イゼルローンからは敵艦隊が近づいているとの入電が入り続ける。
1時間で隊列を組み終わり増援軍15500隻が戦闘形態を整えた。
ヴィルヘルミナのモニターからもティアマト星系方面から来る敵艦隊を捉えつつあった。

新規士官に聞こえるように参謀長に話しかけた。
「参謀長作戦は当初の通り敵をトールハンマーの射程内に誘い込む、誘い込んだら艦隊は天頂方向へ急速撤退だタイミングを間違えないよう、各分艦隊に作戦を徹底させよ」
「はっ直ちに」

次第に明らかになってくる敵艦隊、オペレーターが概算の敵艦隊数を伝えてくる。
「敵艦隊総数凡そ40000隻」
凡そ2倍強の戦力に艦橋内にざわめきが起こる。
ふっ発破をかけるか。
「敵が40000隻でも我が方は駐留艦隊と合わせれば30000隻を超える、そしてトールハンマーがあるこの戦い勝てるぞ」
落ち着いたか、後は奴らがタイミングを間違えなければ勝てる。


 敵艦隊が戦闘圏内へと近づいてくる。
オペレーターの声だけが響いていく「敵イエローゾーンを突破射程圏内に入ります」
「未だだあと少し引きつけろ」
「敵艦発砲」
「あの距離では有効打には成らんよ」
グライフスの言う通りだ、あの距離では防御シールドに弾かれる。
何発かは先頭集団に着弾するがシールドに阻まれ有効打とは成らない。

後ろを振り返ると新規士官達が固まって見ている、まあいきなり撃たれるのだ怖くもあろう。
しかし数人はモニターを確りと凝視し肝が据わって見える。

「敵艦隊距離11光秒、有効射程距離に入りました」
「全艦ファイエル!」

漆黒の闇の中艦隊からビームの奔流が敵艦隊に対して弾き出される。
たちまち敵艦隊の先頭で花火が弾けるように大輪の光の花が咲きまくる。
先頭部隊を痛撃された敵艦隊だが2倍以上の戦力差に勢いづくのか怯まずに押し込んでくる。

此方も少しずつではあるが、損害が生じ始めている。
うむ、これは押し込まれた振りをしながらジリジリと後退するのも骨だな。
すでに艦隊はトールハンマー射程内に進入している。

オペレーターが報告する「敵艦隊トールハンマー射程まであと2光秒
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