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ヘタリア大帝国
146部分:TURN14 マジノ線攻略その八
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TURN14 マジノ線攻略その八

「レーティア=アドルフ総統閣下がな」
「そうですね。あの方がおられますね」
「あの方の為されることは億に一つの間違いもありません」
「あの方は常に正しいです」
「何も間違いはあられません」
 彼等は確信していた。レーティアの正しさを。それはだったのだ。
 だからこそだ。彼等は勝利は確信できた。レーティアがいるからだ。
 それを見てだ。マンシュタインは満足した声でだ。モニターに出て来ていたドイツ達に答えた。
「では祖国殿達、共に進もう」
「ああ。それでだが」
「それでとは」
「あの娘だ」 
 ドイツは一人の少女のことをだ。マンシュタインに言ってきたのだ。
「あの娘の艦隊も来ているのだな」
「安心してくれ。時折通信が入ってきている」
「そうか。ならいいが」
「気になられるか、祖国殿も」
「姿が見えないからな」
 だからだとだ。ドイツはマンシュタインに対して答えた。
「どうしてもな」
「わかった。しかしだ」
「確かにいる」
「我等のところにだ」
「ああ、相棒よ」
 ここでだ。共にモニターにいるプロイセンがだ。ドイツに対して言ってきた。
「妹達から話は来てるぜ」
「そうなのか」
「あいつ等はあの娘の艦艇に行き来してるんだよ」
「ううむ。俺達はどうもな」
「女の子の船に入るのはな」
「憚れるからな」
 こうしたところではだ。ドイツもプロイセンも遠慮しているのだ。
 そしてその遠慮故にだ。今はだというのだ。
「あの娘の存在はわからない」
「本当に来てくれてるのかどうかな」
「総統の開発したあの船は」
「マジでかなりのものだな」
「私のところに定期的に連絡が来ている」
 マンシュタインはドイツとプロイセンに対して答えた。
「だから安心してくれ」
「わかった。ではな」
「あの」
 ここでだ。モニターにだ。少女の声が出て来た。
 そして一人の少女が出て来た。茶色のボブにした髪に楚々とした眼鏡の顔立ちである。目は鳶色であり眉は細い。
 小柄な身体を黒い軍服、下はひらひらとした学校の制服の様なミニスカートのそれで包んでいる。頭にはドクツ軍の黒い略帽がある。その少女がだ。
 モニターに出て来てだ。ドイツ達に言ってきたのである。
「連絡が遅れて申し訳ありません」
「いたか」
「今確めさせてもらったぜ」
「エルミー=デーニッツです」
 その少女エルミーはドクツの敬礼と共にドイツとプロイセンに名乗った。
「私の艦隊は無事同行しています」
「そうか。それならいい」
「話を聞いて安心したぜ」
「それなら何よりです。それでなのですが」
「よし、頼む」
「この戦いはな」
 ドイツとプロイセンはエルミーにこう声をかけた。
「貴官にかかっている
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