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ヘタリア大帝国
138部分:TURN13 オフランスへその十一
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TURN13 オフランスへその十一

「それでね。いいじゃない」
「では労働時間はこのままで」
「うん。それと軍事政策もね」
「あのままですか」
「黒ビキニのままよ」
 この単語が出て来たのだった。今度は。
「提督はね。黒ビキニの女の子に限るわ」
「その方が将兵が喜ぶからですか」
「そうよ。だからね」
「胸が大きく。美女であれば」
「それでいいのよ」
 それがだ。イタリンの提督任命の基準だというのだ。
「皆が喜ぶからいいじゃない」
「あの、そういう問題では」
「だから。ユーリちゃんは心配性なのよ」
「ユリウスです」
 あくまでこう返すウユリウスだった。
「私はそうお呼び下さいと何度も」
「だからいいじゃない」
 本当にだ。何も悩みはないといった感じのムッツリーニだった。 
 そしてその能天気そのものの顔でだ。こう言うのだった。
「いざって時はドクツの人達もいるじゃない」
「同盟相手のですか」
「あの人達凄く強いわよ」
 ムッチリーニは笑顔でだ。ドクツについて話しもした。
「しかも優しいし。頼りになるわよ」
「だからドクツと同盟を結ばれたのですか」
「そう。特にレーティアちゃんね」 
 彼女のこともだ。ムッチリーニは話に出した。
「あの娘凄いわよ。本当に凄いことをやってのけるわ」
「レーティア総統は確かに天才と呼ばれていますが」
「そう。あの娘と一緒にいればね」
 どうかとだ。ムッチリーニはスパゲティ、ボンゴレのそれを食べながらユリウスに話した。
「イタリンの皆も幸せになれるわ」
「総帥は」
「あっ、私は最初から幸せだから」
 だからいいといった口調だった。
「別にいいわ」
「では総帥はご自身のことは」
「私のことって。もう幸せだから別にいいのよ」
 一向にだ。考慮しないというのだ。
「けれどイタリンの皆はね」
「幸せにならないといけないというのですね」
「皆幸せにならないと駄目じゃない」
 このことについてはだ。少し真面目に言うムッチリーニだった。
「私はそう思うけれどユーリちゃんは違うの?」
「ユリウスです。ただ」
「ただ?」
「そのお考えはその通りです」
「ならいいじゃない」
「ですが、です」
 真面目なユリウスとしてはだ。言わざるを得ないことだった。
 そしてそれ故にだ。こう言うのだった。
「ベニス様はもう少しです」
「真面目にって言いたいの?」
「はい、お願いします」
「私これでも真面目だよう」
 自分ではそう思っているのだった。
「本当なんだけれど」
「ですから。しかしです」
「しかしっていうと?」
「ご自身のことはいいのですね」
 このことをだ。ユリウスは微笑んでムッチリーニに言ったのだった。
「それは全く」
「だ
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