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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第二十一話 黒いテレーゼ
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が国は捕虜に優しくありませんから【生きて虜囚の恥を知り死して虜囚の恥を知らず】ですから彼らに慰問袋を送りたいんですよ、頑張って下さい決して見捨てませんと勇気を与えたいんです」
「テレーゼ様なんとお優しいことを」

いや気の毒なのも有るんだけど、絶望の淵にある捕虜達が後々ラインハルトによって帰国できるんだけど、その時少しでもラインハルトに着く人間を減らしたいのも有るんだよね。
それにエコニア捕虜収容所じゃ不正が行われていたからね、慰問袋に入れる予定の品物もピンハネするんじゃないかと、そうすれば同盟の捕虜虐待の証拠になるじゃん。

「所でこの組織の資金源を考えたんですが、吝嗇だったお爺さまの貯めた資金じゃ無いんですか?」
爺様一寸驚いたなビンゴか。
「お爺さまが山ほど蓄えた資金でお父様が帝位継いだとき財政赤字が綺麗に無くなったそうですよね。
そのあと相当余った資金を、お父様は遊興や建物建築等で使い果たしたと聞いておりますが、其れ嘘でしょ?」
「はっ気づかれましたか、流石でございますな、その通りです。相当量を水増しで請求しましてな、その水増し分を元に色々増やしてきました」

「では研究所とかの資金も大丈夫ですね」
「国家予算の数十倍の資金はあります」
「なるほどね」
推理が当たったね。


■オーディン   グリンメルスハウゼン子爵邸  リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン

 テレーゼ様がお帰りなったあとケスラーと今日のことを話し合った。
「テレーゼ様の勘の良さとアイデアは誠に驚くことばかりじゃ」
「まことに、資金源の事など推測で当ててしましましたから」
「そうよなあの時は些か慌てたわ」

「技術に関しての造形やシャフトの危うさなども優れた観測です」
「ふむそうじゃの捕虜に関する御優しさも好ましいの」
「まことに捕虜もそうですが、判らないのは政治犯等ですね」
「ほんに判らんの、叛徒との戦いで何に使うのやら」

「テレーゼ様の事です考えが有ってのことでしょう」
「そうじゃの」
「ケスラー今日はご苦労であった」
「御意」

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【G夫人がB夫人に害意を抱いている】て匿名の手紙が届いたりしてw

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