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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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変な男の人が来てから数週間がたとうとしていた。
あの日からきまずい関係にって父さんとはあれから一度も口をきいてない。
アリサ……
お母さんの事件……
私には分からないことだらけ。
父さんは私には何も言わずに、自分の部屋にこもってなにかをし続けてる。
なんで、私には教えてくれないんだよ!
父さん!!


『ガチャ』
父「アルトいるか……?」
ある日突然元気のない父さんが私の部屋に入って来た。
何しに来たんだろ?
アルト「何?」
父「今日警察署に行くぞ。
  お前もついてきなさい………」
そういいながら、父さんは私の腕をつかむ。
アルト「どうして、私も警察署に行かないといけないの?!」
つかんできた手を大きく振り払う。
父さんは私に背を向け、元気のない顔で振り向き
父「母さんに会いたくないのか?」
『ガチャ』
とだけ言うと部屋を出て行った。


お母さん?!
確かに今、父さんは「母さんに会いたくないのか?」って聞いてきたよね!
父さんについていけば、お母さんに会えるの……?
私はなんの確証もないこの話を信じ、父さんについていくことにした。
本当の事を知りたいから――


+警察にて+


ここは警察署につくと、あの黒人男性オルマンさんが私たちのことを出迎えてくれた。
それから、地下にある霊安室へと案内された。
父さんの移動中の父さんの顔を血の気が引いて物凄く元気がなかった。
どうして、元気がないのか、なんで私は霊安室に行かなくてはいけないのか分からないままオルマンさんの跡を継言っていった。
そして、霊安室の前まで来てオルマンさんが父さんに「準備は良いですか?」と聞いて、父さんは「はい……。」と答えた。
父さんの答えを聞いた後、オルマンさんはドアを開けた。
私はまだ何の準備が必要なのか全然分からなかったけど、父さんの後をついて霊安室の中へ入って行った。


中は真っ白い部屋で部屋の真ん中に黒い髪をした女の人が寝ていた。
でもその人の顔は、青白くて生きているようには思えない………。
そうか、これが死人の顔って奴ね。
父「……………」
父さんがゆっくり女の人に近づき、女の人の顔を優しく触りながら涙を流しながら、大きな声で
父「アリサァァァ!!!どうして、死んでしまったんだァァァァ!!!!」
オルマン「リンクさん……」
泣きながら叫んでいる父さんをオルマンさんは遠い目で見ていた。
父さんは泣いているけど、私には分からない。
この人が誰なのか分からない………。
ねぇ、誰なの?父さん――


それからしばらくして私と父さんは警察署を出た。
出てから、私と父さんは一度も言葉を交わさなかった。
聞きたいことは山ほどあったけど、なんか聞けなかった………。


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