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ヘタリア大帝国
1部分:TURN1 殿軍その一
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「はい、第四艦隊は後方に置かれたままですか」
「予備戦力に置いておこうと思っているのだが」
「それでなのですか」
「そうだ。それで第三艦隊の樋口提督だが」
「樋口提督ですか」
 彼の名前を聞いてだ。日本は顔を曇らせた。
 そしてそのうえでだ。彼はこう司令官に言った。
「あの、あの方はどうも」
「駄目だというのか」
「はい、どうもよくない噂ばかり聞きますし」
「女性問題か」
「とかく女性士官や兵士に対するセクハラ問題が後を絶ちません」
「確かにな。何かあるとすぐに出て来る」
 その樋口の女性問題はだというのだ。

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