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【凍結】剣製の魔法少女戦記 外伝・ツルギのVividな物語
006話『覇王を名乗る女性の話』
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ヴァルド』と名乗っていまして数々の格闘戦技の実力者達に勝負を挑んでいると言います」
「しかし……ここでクラウスの名を名乗ってくるなんてやっぱり血を引き継いでいる子孫なのかしら……?」
「そういえば、聖杯大戦での事は表沙汰されていませんがクラウス様も出現したのでしたね……」
「はい。オリヴィエ様に最後に倒されましたがその後にどういう訳かギルガメッシュのところでクラスカードとなって今も生きていると思いますけど……」

あれは驚いたわね。
聖杯大戦で倒したはずのサーヴァント達があの『ブリューナク・クーデター事件』ではギルガメッシュの手でどういうわけか復活していたんだから。
その後にギルガメッシュに会いに行ったらどういう訳か地球で魔術師による団体の長を大師父と一緒に務めているではないか。

「もし、この犯人の女性が本当にクラウス様の直系の方なのでしたらクラウス様と会わせてあげたいわね……」
「そうね……」

それはクラウスのオリヴィエ様との戦いでの散り際に残した言葉……。
『もし僕の子孫に会うことがあったならよろしく伝えてください……』という願い。
もしかしたら会えるかもしれないという気持ちで私は少し会えるのを楽しみにしていた。

「……それでヴィヴィオやイクスに危険が及ぶ可能性は……?」
「それはなくはないかと……ですが少なくともヴィヴィオ陛下に関しましては当面は大丈夫かと……なぜかってヴィヴィオ陛下の存在は一般には情報は開示されていませんので目の色が同じくらいでは気づくものはあまりいないと思いますから……。
むしろ……」

そこで言葉を切ったチンクは私の方へと視線を向けてくる。
……そうね。

「多分オリヴィエ陛下を狙う可能性の方を考えておいた方がいいと思うわね。四年前のJ・S事件では実際にゆりかごを起動させたのはオリヴィエ陛下ですからもう情報は一般にも開示されているからね。むしろ今まで普通に暮らせてこれたのも不思議に思うしね……」
「そうなのよね。ヴィヴィオはともかくオリヴィエ陛下はサーヴァントという存在だとはいえ普通になのはさん達と暮らしていますから。それを言うとシホ、あなたも普通に暮らしているのも不思議に思うくらいなのよ……?」
「私はほら……。私だけの功績じゃないから」
「そうだけど、実際にゆりかごを破壊せしめたのはシホ個人の力あっての事だから。ね? ミッドチルダを救った英雄様?」
「茶化すのはよしなさい、カリム」
「はいはい♪」

カルムのおかげで場の空気はなんとかほぐれたんだけど、

「ですが、用心に越したことはありません。イクスの方に関しては……」
「はい。イクスの方はセインに護衛についてもらいましょう」
「それなら安心ですね。あれでやる子ですから」
「はい。それは分かっています
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