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とある3年4組の卑怯者
47 乱暴者(あばれんぼう)
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 公園にいたのはかつて町の公園を奪って自分達のものにしようとするも、大野と杉山に撃退されたはずの隣町の暴れん坊の集団だった。
「ほウら、オマエらはどっか行け!」
 暴れん坊の集団にやられた二人の男子は怪我で動けなかった。藤木は体が震えていた。
(くそ、懲りない奴らだ!)
 その時、いじめられた二人の男子を哀れに思い、リリィが走って向かう。
「リリィ、危ないよ!」
 まる子の忠告にも拘わらず、リリィは二人の男子の所に向かう。
「貴方達、大丈夫?」
「だ、だいじょ・・・うっ!」
 男子の片方が答えるが、痛みで動けないようだった。リリィは暴れん坊たちの方へ目を向ける。
「どうしてこんなことを・・・!」
「ア!?テメエよ、勝手に入ってきてんじゃねエよ!ここはもウ俺様達の陣地なんだからよオ、他の場所へ行きやがれ!」
 暴れん坊の親分が言う。周りの取り巻きがリリィの顔を興味ありげに見る。
「こいつ、もしかして外国人?」
「よく日本語喋れんなあ!」
 彼らは笑う。そして親分がリリィに近づく。
「オイ、さっさと出てけっつってんだよオ!」
 親分はリリィの額にフックをかました。リリィが倒れこむ。
「どうして!?公園はみんなが遊ぶところでしょ?!」
「るせエんだよ!この公園はもウ俺様達のもんだっつってんだ!オマエもとっとと、イイヤ、外人は日本から出てイきな!オラァ!!」
 親分がリリィの足を踏む。暴れん坊の集団は「ほら、自分の国に帰れ、外人!」などと言いながらリリィを蹴り、殴った。藤木は巻き込まれるのが怖くて逃げたいと思ったが、リリィが殴られ、さらに人種差別される光景を見せられて見離せなかった。
(早くしないと、リリィが殺される・・・!!)
「リリィ!!」
 藤木は思わず飛び出した。
「やめろ、君達!暴力反対だぞ!!」
 藤木はリリィを助けようと暴れん坊たちに叫んだ。
「ア!?テメエ何様?この俺様を誰だと思ってんだア!?」
「隣の町の暴れん坊だろ!?前は大野君と杉山君にボコボコにされたくせに!」
「んだとオ!?暴れん坊だア!?俺様には山口のぼるって名がアんだよ!よオく覚えとけ!!」
 暴れん坊の親分は拳を藤木に向けた。藤木は顔を殴られる。そして取り囲まれる。
「リ、リリィ、その子たちを連れて逃げるんだ!」
 藤木は暴れん坊達に痛めつけられた男子二人を連れて逃げることを催促した。
「え、でも、藤木君は!?」
「僕の事はいいから!」
「なにごちゃごちゃ言ってやがる!」
 山口のぼると名乗った親分は藤木の胸倉を掴み、殴り飛ばす。子分達はリリィを放置して藤木に襲い掛かる。リリィは負傷した男子達に逃げるよう催促したが、自分は藤木が一方的にリンチされたまま逃げるなどできなかった。
「やめて!」
 リリィは子分の二人の
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