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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0200話『満潮の改二改装』
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も満潮の嬉しそうな顔を見て満足そうに頷き返す。
それから駆逐艦のみんながあれこれ騒ぎ出し始める。

「もう、満潮姉ったら顔が真っ赤よ……?」
「朝雲姉ぇのいう通りね〜」
「あはは! 満潮、顔が真っ赤です。気分はアゲアゲですか?」
「満潮ちゃんたら、とっても嬉しそうね〜」
「あー! もうみんなしてウザいったら!」

相変わらず素直になれない満潮はツンツンしながらも、だけど満足げに口元が緩んでいた。
一方で扶桑が私にある事を聞いてくる。

「……ですが提督」
「ん? なんだ扶桑?」
「あの運命の日に満潮の改二が実装されるという事は……例の秋と冬の作戦はやはり……なのでしょうか?」
「扶桑姉さま……」

扶桑の不安げな表情に山城も同じくどことなく不安げだ。
そうだよな。
なにかしらのモチーフの海戦が毎度お来ているのだからついにあの悪夢の海戦がモチーフになってもおかしくはない。

「多分、そうだろうな。……だけど、今回は過去のようにはいかせない……。私が信じる君たちの事だ。必ず勝利ももぎ取ってくれることを固く信じているよ。だからそう不安になるな……とは言わないけど前向きに行こう。きっとそれが力になるから」
「そうですね……」
「提督もたまにはマシな事を言いますね」
「たまにはは余計だ、山城」
「あはは! そうだよー。もう過去の過ちを起こさないために僕たちは戦ってきたんじゃないか。だから今回もきっと勝てるよ!」

最上が表裏ない笑みを浮かべてそう言う。
うん。こういう時は最上の明るさがいい感じに状況を一変させてくれるよな。
それで聞いていた他のみんなも笑みを零しているからな。
それからある程度落ち着きも見せてきたので、

「……それじゃ満潮」
「なに……?」
「そろそろ行こうか? 改装室へと……」

私がそう言うと満潮も真剣な表情で、

「そうね。行きましょうか司令官」
「それじゃ善も急げというかみんなで改装室へと向かうとするか。もう明石も待ちくたびれているだろうしな」
「「「了解」」」

私達はそれで一同で揃って改装室へと足を運んでいった。
そして案の定待っていてくれたのか、

「あ! 提督、待ってましたよ。さ、満潮ちゃん、改装室はもう準備万端だからいつでも入っていいよ!」
「分かったわ。司令官……」
「ん……なんだ?」
「行ってくるわね」
「ああ。行って来い」

最後に好戦的な笑みを浮かべた満潮は改装室へと入っていった。
妖精さん達の準備が整うまで私達は雑談をしていた。

「そう言えば……朝潮、それに荒潮に大潮」
「はい、なんでしょうか?」
「あら〜? なぁに……?」
「なんでしょうか?」
「うん。以前にあの秋刀魚漁での報酬でもらった大漁旗なんだけど
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