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アーチャー”が”憑依
十七話
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た。ここにいるのがネギと刹那、そしてこのかだけならばまだ逃げの一手で何とかなったかもしれない。だが、明日菜とのどかというお荷物が居る以上、それも不可能だ。

(くそ、どうする!?)

答えは既に出ている。以前までと一緒。9を救うために1を切り捨てる。この状況で言うならば、9のためにこのかを救い、1という明日菜とのどかを見捨てる。これが最も、被害が少なくすむ方法のはずだ。だが、それは正義の味方と言う名のふざけた掃除屋である”エミヤ”としての答えだ。
過去を捨てるつもりは無い。だが、嫌悪する自分(エミヤ)と同じにならないためには”ネギ”としての答えを出さなければならない。

(考えるまでもない、か。全く、愚かだな)

ネギ・スプリングフィールドは教師。結局のところ、それだけなのだ。教師は生徒を守る。たった、それだけ。

「さて、戦力の差は明らか。だが、五体満足で済むとは思うなよ」

辺りに充満するのは濃密な殺気。その余りの強さにまだ若く経験の浅い小太郎と術者であり後衛が主で直に殺気に触れる事の少なかった千草は全身から一気に汗をふきだした。月詠はその殺気にまた新たな快感を見出し、フェイトはネギの実力の片りんは見ていたもののここまでの殺気を出せるのかと驚いていた。

「お嬢様、お下がりください」

刹那とて、最早勝ち目がないことぐらい理解している。それでも、最後までこのかを守らんと夕凪を抜き放ちネギの横に並び立つ。ネギの様な、とまではいけないが放たれる闘気には眼を見張るものがある。
戦場が静寂に包まれる。何かの合図さえあれば、戦いは始まるだろう。そして、何処からともなく舞い降りた木の葉が……地面に着地した。





「クソッ!」

ネギが苛立ちから拳を横に振る。未だ戦いの歌が切れていないネギの拳は容易く廊下の一角を破壊した。

「お嬢、様」

彼等は無事だった。ただ一人として傷つくことなく立っていた。だが、この場にいる誰にも笑顔は無い。なぜなら……

「どうやら、おそかったようだね」

「真名……」

「とりあえず、経緯を説明してくれるかな?」





「待って!!」

地面に落ちた木の葉を合図に激闘が始まろうとした瞬間、戦場に一つの声が投げられた。この事件に渦中にいる、近衛木乃香の声だ。

「あんたらの目的はウチなんやろ? ついてく……ついてくから! 皆には何もせんで!」

「お嬢様! 一体何を!?」

刹那の焦りも当然だろう。何せ、たったいま命に変えてでも守ると決意した相手が自ら敵に手に落ちると言うのだ。とてもではないが、冷静ではいられない。

「せっちゃん。ウチは、ウチのために誰かに傷ついて欲しくないんや」

「この、ちゃん……」

眼から幾つ
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