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うぬぼれ竜士 ~地球防衛軍英雄譚~
第7話 君が笑ってくれるなら
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…って、ちょっとだけ、思ってて」
「なるほど。確かに、親睦を深めるのならそういうところも大事ですよね。構いませんよ、エイリング隊員。私のことは好きなようにお呼びください」
「あ、待って! 私のことはフィリダって呼んでほしいな。い、いいかな? その……リュ、リュウジ?」
「――畏まりました、フィリダさん」

「はい、カプチーノ2つ。お待ちどうさま!」

 そんな彼女達に割って入るかのように、1人のウェイトレスがコーヒーを持って来る。馴れ馴れしい接客なのは、顔馴染み同士だからだ。
 あちこちが跳ねている栗色のロングヘア。クリッとした丸いエメラルドの瞳。綺麗――というよりは、可愛らしいという表現に当てはまる、そばかすの付いた顔立ちに、整ったプロポーション。
 ウェイトレスのドレスに身を包む、その美少女――コリーン・マクミランは、場違いな格好で実家の店にやってきた親友にため息をつく。

「ありがとうございます。素敵な景観ですね、このカフェ」
「えへへ、どういたしまして。……にしても、何やってんのよフィリダ。そんなに硬くなってちゃダメじゃない。大体なに? その無駄に気合いの入ったドレス。ここはカフェよ? 紳士と淑女が集うホテルじゃないんですけどー?」
「だ、だって……こういうところ、来るの初めてだし……殿方と会うのに失礼な格好は出来ないと思って……」
「カフェをなんだと思ってんのよ……。にしても……殿方、かぁ。ふーん? お茶するだけなのに気合いも入っちゃうわけだ?」
「や、やめてよコリーン」

 恥じらうように目を伏せるフィリダを一瞥し、コリーンは目を細める。そして、自分のツッコミを聞いて苦笑いを浮かべるリュウジを見遣る。
 そして――でれっとした表情で口元を緩め、フィリダに耳打ちした。

「ねぇねぇ、彼が噂の『うぬぼれ銃士』リュウジ・アスカ隊員でしょ? 何よ〜超絶イケメンじゃない! 右目の傷もワイルドでカッコイイし! 強くて優しくて顔もイイEDF隊員なんて、とっくに全滅してると思ってたのに!」
「ぜ、全滅って……」
「……でも、フィリダのことだからどうせ告白もキスもお父様への紹介もまだなんでしょ? あんたのお父様、こないだもずっとピリピリしてらしたわよ」
「キッ……! バカなこと言わないでよ! プライベートで会うのも今日が初めてなのにっ!」
「イマドキそんな貞淑なキャラがウケるとは思えないんだけどなぁ。じゃあ、まだフィリダの彼氏ってわけじゃないんだ?」
「あ、当たり前でしょ」
「じゃ、私がアプローチしてもいい? 私、胸だけならフィリダに負けない自信あるし」
「だ、ダメ! それはダメっ!」
「あー、自信ないんだ? この前水着買いに行った時も、私がオススメした黒のスリングショット、嫌がってたもんね?」
「そういう
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