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『ある転生者の奮闘記』
TURN43
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 再び四か国で編成された連合艦隊であるが、発足してから二日後にソビエトも加入した。

 戦力が増える事は喜ばしい事やったけど、それでもラムダス戦にはまだ戦力は足りない。

 各国は艦隊の編成を整えつつあるが、第二次宇宙対戦とCORE戦の影響でガメリカとエイリスは戦力を整える事が中々難しかった。

 けど、日本は大量に戦力を整える事が出来た。

「どうだい雪風? 大艦隊だろう?」

「まぁな」

 退院した俺はまだ北方方面艦隊司令長官のままやった。東郷長官は「まだまだいけるだろう?」と言ってたけどな。

 俺……この戦いが終わったら結婚するんや。

「死亡フラグだね」

「言うな茂。ところでこの『無人艦隊』の戦力はどれくらいや?」

 俺はドックに鎮座している無人戦艦を見つめた。無人艦隊……分かりやすく思えば『ヤマト』に出てくる無人艦隊と思えばええな。

「一個艦隊は戦艦五、巡洋艦八、駆逐艦十四、指揮艦二隻の艦隊となっているよ」

 無人艦隊なんで何処からか操作しなあかん。なので残存の巡洋艦に通信設備を増やしたりして旗艦能力を高めた指揮艦がいる。

「今のところは三個艦隊が編成され、六個艦隊が建造中だよ」

「電子の妖精みたいには無理やからな」

「ナノマシン打っとく? 電子の妖精みたいになるよ」

「だが断る。貧に興味は無い」

 俺と茂は漫才ぽくする。

「アドルフ総統がラムダス対策で耳栓を作ったけど……」

「……耳栓で洗脳が防げるとか凄いな」

「それに超戦艦も建造中らしいしね」

「……俺の出番無いみたいやし、家で餅でも食うかな」

「いやいや仕事はあるから」

「ち、それとチェリノブ星域の奪還やな」

「……チェリノブ星域はもう死の星域だろうな」

 チェリノブ星域は既にラムダスに占領されてるからな。人間は一人もおらんやろ。

「それで合同でチェリノブ星域を攻めこむのは何時だい?」

「一週間後やな。そのくらいやったら戦力はある程度あるしな」

「そうだねぇ、日本とドクツの艦艇の主砲は短砲身に交換しているしね」

 第二次宇宙大戦後、日本は旗艦長門を除いた艦艇は全て主砲を短砲身に交換していた。

 また、ドクツも日本に習うように砲身を短砲身に交換していた。弾幕の分かる奴がいたんやろな。

「ちなみにドレッドノート型も思案中だよ」

「よくやった茂。艦○波動砲はあるのか?」

「いやそれはない」

「(´・ω・`)」

 それから一週間後、シベリア星域に日本、ガメリカ、残存ソビエト艦隊が集結。

 作戦開始時間になると一斉にワープゲートへと進入した。

「さぁて……最後の戦いやな」


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