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転生とらぶる
ペルソナ3
1852話
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るのであれば、女が俺に言い寄るというのは難しいだろう。……もっとも、ゆかりがいなくても、有里のようにあそこまで多くの女が近寄ってくるかどうかは……正直、微妙なところだと思うが。

「それより、有里は何だかあまり楽しそうじゃないな」

 有里の方を見ながらそう告げる。
 実際、有里は大勢の女に集まられてはいるのだが、どこか怠そうにしているように見える。
 こうして見る限り、別に女の扱いが得意という訳ではないのだろう。
 ……まぁ、休み時間になる度にああして女達が集まってくるのであれば、気の休まる暇がないのも間違いはない。ましてや、有里は今日月光館学園に転入してきたばかりなのだから。
 もっとも、偉そうにそんな事を言ってる俺も、昨日転入してきたばかりなのだが。
 ともあれ、助けに行った方がいいのは間違いない。
 だが、女の中に突っ込んでいくというのは、そう簡単な話ではない。
 さて、ではどうするか。
 少し迷うも、結局解決策は出ず……小さく溜息を吐いてから立ち上がる。

「おい、アクセル?」
「ちょっと行って救出してくる」

 戸惑ったような順平だったが、俺の言葉を聞いて複雑な表情を浮かべた。
 まぁ、順平も有里をどうにかした方がいいとは思っていたのだろうが、それでも自分があの女の群れの中に突っ込んでいく勇気はなかったのだろう。
 まぁ、10人近くが有里の近くに集まってるからな。
 だが……俺の場合は10人近い女の群れに突っ込むのには慣れている。
 それこそ、ホワイトスターにいた頃は、毎晩のようにベッドの上にいるレモン達に突っ込んでいったのだから。
 しかも、全裸か下着姿になっているレモン達に。
 それに比べれば、この程度の事は全く問題がない。
 うん、間違いなく問題はないだろう。

「ちょっ、本気かよ!?」

 俺と順平の会話を聞いていた友近が、焦ったように言う。

「ああ。同じ転入生として、あの有里を放っておく訳にもいかないしな」
「あー……ったく、分かったよ。行ってこい。これで俺もクラスの女達に恨まれるのは確定じゃねえか。……まぁ、叶先生がいるからいいけどよ」

 何やら呟いている友近をその場に残し、俺は有里の席の方に向かう。
 有里に集まっている女達のうち、外側にいる何人かが俺を見て驚いた様子を見せるが、俺はそれに構わず女達の中に割って入っていく。

「ちょっ、何よいきなり!」
「悪いな、有里にちょっと用事だ」

 突然の乱入者に、有里の隣で嬉しそうにしていた女が不満そうに呟くが、俺の言葉を聞くとそれ以上文句を言ってはこない。
 もっとも、それは俺に遠慮してとかの話ではなく、純粋に俺がゆかりと……このクラスどころか、学年、学校の中でも人気のある女と仲がいいからというのが大きい
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