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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百二十五話 ヴァルハラ星系会戦
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るな。第2分艦隊はオーディンの防衛を行え」

メルカッツ艦隊の参加により、1万対1万3千500の戦いになり、しかも練度士気共に帝国でも一二を争う艦隊が参加したのであるから、味方艦隊の損害が殆どでない中で、敵艦隊の損耗は目も充てられない状態と成っていった。




帝国暦483年8月5日 午前11時20分

■ヴァルハラ星系 クロプシュトック侯爵領艦隊旗艦クヴェードリンブルク

クロプシュトック侯爵のクーデター計画に基づいて、ヴァルハラ星系侵入を計った艦隊はワープアウト直後、いきなりの誰何に戸惑いを隠せなかった。何故ならこの位置での遭遇など想定外だったからである。

「敵艦隊より入電『接近中の艦隊、此方銀河帝国軍帝都防衛艦隊、直ちに停船に所属を明らかにせよ。呵らずんば攻撃する』如何致しますか?」
「構わん、無視しろ」

「閣下、想定外位置に敵です。如何致しますか?」
「慌てるな、敵は6,000隻、此方は1万だ、ランチェスターの法則を考えても此方の勝ちは翻る事はない、しかも敵はオーディン近傍ではレーザー水爆は撃てない、しかし此方は気にせず撃てるのだからな」

その楽観論も、僅かな時間でEMP効果範囲を徹底的に計算し尽くした統帥本部の大型電算機により覆される事に成った。

「距離11光秒」
「ファイエル」

自信満々に放ったビームはシールドにはじかれたはしたが、元々敵艦隊を数で押すための威嚇に過ぎないと考えて居たが、相手が悪すぎた。そんな威嚇などでびびるような、シュワルツ・ランツェンレイターではなく、そんな事よりよほどビッテンフェルトが怒る方が怖いのである。

更に、敬愛する皇帝陛下とテレーゼ殿下を害し奉るような輩に対しての怒りが恐怖などより遙かに勝ち、士気が上がりに上がって居たのであるから、反撃の凄まじさは空前絶後と言えたのである。

そして、クロプシュトック艦隊がレーザー水爆を発射するより早くシュワルツ・ランツェンレイターからレーザー水爆が放たれ、次々に炸裂したのであるから堪らない。一気に混乱に陥り始めるクロプシュトック艦隊、其処を逃すビッテンフェルトではなく、第二次ティアマト会戦で同盟軍第4艦隊司令官マーチジャスパーの行ったように、バターをナイフで切り裂くような急進撃で艦隊を真っ二つにしたのであった。

「いったいどう言う事だ!敵艦隊がレーザー水爆を発射するとは!」
「閣下、味方は大混乱です!」
「此方も、ミサイルを撃て!」

「ダメです。敵艦隊の進撃が早すぎて今撃てば、本艦隊も被害を受けます!」
それでも、恐怖に駆られた艦隊からミサイルが撃たれるが、発射寸前のミサイル発射口やミサイルランチャーに命中弾を食らい、誘爆が次々に発生する。

「撃つな!!」
10,000隻が烏合の衆のよう
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