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ダン梨・K
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没会話 ヘスティア&ヘファイストス


「このままだと、彼はいずれグノーシスになる」
「反宇宙的二元論。生きる世界が悪で、永遠の停滞こそが真であると?」
「そうじゃない……彼にとっては僕たち神の世界も含めての悪だ。もう一つの道へと魂が向かった時、破綻が始まる。彼はもう人間に戻れなくなる」
「………ヘスティア?」

 彼が投げて渡した紙に描かれた一つの神話、「ウ・ドゥ」。そこにグノーシスという記述があった。グノーシスとはすなわちグノーシス主義、つまりヘファイストスの言った反宇宙的二元論を根底に置く、今の人類は持っていない筈の思想だ。しかし彼の記したグノーシスとはそうではなかった。

「絶対的な終焉、破綻。人類最古の恐怖たる死を前に、魂は輪廻を拒絶し、世界は崩壊を始める。彼はそれを知っていたんだ」
「………冗談では済まない事を言っている自覚はあるの、ヘスティア。それを知る存在が人間である筈がない。それは神の理、神の理解を超えた領域の絵空事よ?それを神が信じるというの?」
「――ないと言い切れるかい、ヘファイストス?ボクはね、波動存在には勝てない。勝つ負けるですらない。そしてボクたちには、その理論が間違いであることを証明する手段がないんだよ……」


唐突にゼノサーガとクロスさせ始めるスタイル。本筋からズレすぎだろう。
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