原作編
………。えっ、
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「いえ、大丈夫ですよ。レオン。
二人共、いつもラインハルトのそばにいてくれて本当にありがとうございます。」
………。本当に申し訳無い。アンネローゼ姉さん。
良心がズキズキ痛む。此処はもう、戦略的に撤退で良いよな?
ジークとアンネローゼ姉さんを二人きりで話だろうしなぁ。
よし、善は急げだよな!
ラインハルトにも謝らなければいけないし。
「アンネローゼ姉さん。ジーク、すみません。俺、ラインハルトに謝って来ます。」
俺は顔を伏せながら言う。
「ええ、仲直りは早くした方がいいでしょうね。」
と優しく微笑みながらアンネローゼ姉さんは言った。
「はい!」
俺はそう言うと地下室へ向かった。
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地下室は意外と暗くラインハルトの金髪が僅かに入る光に反射していて綺麗にまるで太陽に照らされた砂金のように輝いている。
「ラインハルト!」
俺はそう言いながら近寄り、体を四十五度ぴったりに曲げ
「さっきは、ごめん!俺が言いすぎた。」
そのままの体勢でキープ。
ラインハルトはそんな俺の姿勢を見て慌てて
「いや!俺の方こそ悪かった。すまない。レオン。」
と俺と同じ姿勢になって謝って来た。
何故、わかったのかというと金髪が俺の視界に入って来たからだ。
俺はラインハルトの言葉を聞いて
「じゃあ、仲直りだな。ラインハルト。
これからもよろしく。
クラウディアの考えた未来に向かうぞ。
良いな?」
俺はニッと笑いながら顔をあげてラインハルトを見る。
ラインハルトも顔をあげて太陽のような笑みを浮かべて
「ああ、頼んだぞ!レオン。」
俺とラインハルトは顔を見合わせ同時に笑い仲直りしたのであった。
それから数分後、俺とラインハルトは何故か地下室を奥に向かって歩いて行った。
いや、たぶん、まだ、見つかっていないのだろう。
念のためラインハルトに聞こう。
「ところでラインハルト、酒は見つかったのか?」
「いや、見つからないんだ。入り口の方に入っていると思っていたのだが。」
「よく、探したのか?」
「ああ、探した。」
「じゃあ、奥の方か。」
「だろうな。」
「まあ、ゆっくり探そうぜ。」
俺がそう言ったらラインハルトは眉をひそめ足の速さが少し緩やかになり、
「何故だ?」
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