暁 〜小説投稿サイト〜
ナニイロセカイ
肌寒い秋の日の出来事_。

[2]次話
あれはいつのことだったかな_?





夏が終わり




秋が来た




少し肌寒い日のこと_




トントン。




誰かが階段を上がっています



トントン。



女の子が静かに一歩一歩ゆっくりと階段を上がっています



トント



到着。目の前に続く道は立入禁止と書かれた黄色いテープで塞がれています




彼女はテープを引きちぎって




キィ





ドアを開けて中へ入いります




ビュゥゥゥウウ




冷たい風が彼女の頬を撫で





世界を区切る壊れたフェンスの方へ





上を見上げれば 雲一つない青い世界




下を見下げれば 部活動中かな?



運動部員たちがグラウンドで走り回っている 茶色い世界




ポタ…。ポタ…。





晴天の空




彼女の心はどんより曇り空




ポタ…。ポタ…。




雨が彼女の頬を濡らしています






フェンスを乗り越えて世界の外側へ





世界の内側からは楽しそうな笑い声





ぽんっと誰かが背中を押します





ふわりと浮き上がった体は そのまま__




















地面のアスファルトに飛び散った赤い液体





救急車のサイレンの音






彼女は死んだのかな、とただ純粋にそう思った





肌寒い秋の日の出来事_。

[2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ