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勇者って...何?
第33話 魔人って...何?

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「なぜだ!?ケンジ殿」
「彼女の意見をエストが聞いていない」
「ケンジ殿、我は聞いたぞ、今日ではないが」
「はい、ケンジ様、私から国王様に言ったのです...」
「つまり...俺の...早とちり?」
「そういうことだな」
「本当に食費とか困ってるんだけど...最近職場見つけたけど
増えたとして...食費、交通費、その他諸々が1人分とはいえ増えるんだし...」
「だからいっただろう...食費を出すと」
「それだと自分のポリシーに反する...」
「じゃあ...エルンに働いてもらうとか...」
「そうか...今の仕事魔法での建築なんだけど」
「それならエルンもできるんじゃないか?どうだろう、エルン」
「はい、マナ量的にも技能的にも問題ないかと」
「ところで...エスト...彼女...人じゃないでしょ」
「クッ...やはりケンジ殿は鋭いな、そうだ...エルンは...」
「私は妖精と言われる存在です」
「この世界には...亜人が多いな...」
「ケンジ殿、亜人とはなんだ?」
「えっと...」
フェンタジー世界でよくあるもんなんだけどなぁ...
「人ではない存在でありながら人の形をした存在ってとこですね
例えば...エルフにドワーフ、妖精等でしょうか」
「なるほど...魔人か」
「で...何故僕の所へくるのですか?」
「分かってなかったのか...
1つはより多くの魔法を勇者としてのケンジ殿に教えること
もう1つは彼女が望んだからだ...」
「分かりましたよ、もういいです、口喧嘩は苦手なんでどうぞご勝手に」
もうめんどいのはイヤだし...放棄したなぁ...俺
「そういうことらしいからエルン...
お前は今日で王家直属の魔法使いを辞めることになるが良いか」
「はい、国王様...」
「正式なものでは無いがこれでいいだろう
さて、エルンケンジ殿に移動系魔法を教えてやってくれ」
「はいっ!」

またもや俺は面倒ごとに巻き込まれた気がする
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