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勇者って...何?
第30話 雷帝って...何?

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「あの、お二人さん?
なぜ固まってるんですか?」
「えっとですね...
まず、これから言いましょうか
魔法の五代属性には1つづつの属性に
属性ごとの帝王が存在するとされています
光属性のフラッシァーこと、雷帝
水属性のオーシァーこと、海帝
風属性のトルネーこと、竜帝
炎属性のファイァーこと、炎帝
闇属性のブラックこと、黒帝
の五人?ですね」
「いや、あの、それとこれと
なんの関係が?」
「この内の一人がケンジさんが
召喚した、魔獣だと思われます
た、たぶんですよ」
「いや、ないない
ねえ、そうですよね?」
「人間ごときが我の名を
知っているとは...」
その瞬間俺は悟った
まともにくらったら死ぬと
「はぁ...どうかんがえても
無理じゃないですかぁ、エリーさん」
「ケンジさん?ギフト...」
「...俺のギフトなんてねぇ...
「  」だしぃ?...」
俺は逝ってしまった、頭が
こんな頭で考えるんだ...
逃げちゃダメ...
当たったら死ぬ...
ギフトは「  」
どうすればいい
あれしか無いのか...
思い立ったらすぐやろう
「貴様ら作戦会議は終わったか?
まあ、どちらにせよ今、始めるがな」
やるしかない
「バリア」...
「我、求むらん、最強の魔法...」
「バリア」...マジヤバいから
「我、行使する光属性魔法
創...戦...減...滅」
「バリア」...
「FIRE」
「バリア」...
「ケンジさん、ケンジさん...」
「兼司?」
「棄権しておけば良いものを...
まさかっ!?」
ん...ここは...夢の世界?
それとも天界?
天界だったら...
でも、この感覚、前見た夢だ...
あの人は誰なんだろう...

「ケンジ」...
「兼司」...「兼司」...
「なんだよぉ...」
「なんだよぉ、じゃないです」
「バリアが...使えたのか...
「貴様...いや...貴様とは言えぬな主殿」
「エリー、このあと、どうすれば良いの?」
「大抵はここで終わりですが...
名前をつける人もいます」
「そうか...ちなみに...君の名前は?」
「私は...雷帝...フラッシァーとも
呼ばれていました」
「...雷帝?...え?」
「そうでございます」
「雷帝かぁーそうかぁー、ハハッ」

自分の予感は当たっていたようだ
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