暁 〜小説投稿サイト〜
オズのジュリア=ジャム
第九幕その十

[8]前話 [2]次話
「本当にね」
「そうだよね」
「だからね」
「今からだね」
「笑顔で行くわ」 
 そうするというのです。
「海が見られることを楽しみにして」
「そして実際に見てだね」
「余計にだね」
「楽しむと思うわ」
 そうなるというのです、流石にスキップまではしていませんがジュリアは本当に楽しそうにしています。
 そしてです、皆に言いました。
「確かもうすぐで海が見られるから」
「だからだね」
「ええ、このまま進みましょう」
「三時までだね」
「そうよ」
 かかしの手を取らんばかりの上機嫌さでの言葉でした。
「歩いてね」
「このまま行けば」
 木樵も言いました。
「三時には海が見られる場所に行けるかな」
「そうであって欲しいわね」
「三時だね」
「そうよ、三時はね」
「海を観ながらだね」
「ティータイムよ」
 飲茶だというのです。
「そうなるわ」
「そうなんだね」
「そう、だからね」
「三時まで歩いて」
「海を観ながらよ」
「ティータイムだね」
「そうしましょう、ただ急ぐ必要はないわ」
 焦らない、ジュリアはこうも言ったのでした。
「別にね」
「あれっ、急がないんだ」
「三時までに海が見られる場所には行かないんだ」
「そう、別にね」
 特にというのです。
「急ぐこともないわ」
「焦らず一歩ずつだね」
「進んでいくんだね」
「そうしましょう」
 かかしと木樵にお話しました。
「だって進んでいけば絶対に海は見られるから」
「そうだね、そこで焦らないことがね」
 ジャックはまた言いました。
「ジュリアだね」
「絶対に焦らない様にしてるの」
「そうだよね」
「だって焦ったらね」 
 それこそというのです。
「かえって失敗するでしょ」
「物事にね」
「だからね」
「ジュリアは焦らないんだね」
「そう気をつけているの」
 普段からというのです。
「いつもね」
「そこがらしいね、けれどね」
「けれど?」
「いつも焦らないで慎重だからだね」
 そうしているからというのです。
「ジュリアはお仕事が出来るんだね」
「そうだっていうのね」
「だって焦ったら周りが見えなくなるよね」
「ええ、そうなるからよ」
 だからこそというのです。
「私も焦らない様にしているの」
「周りが見えないとそこから来るものにどうも出来ないからね」
「だから失敗するでしょ」
「うん、そうだね」
「お父さんとお母さんに言われてきたの」
「失敗するから焦るな」
「ちゃんとしたいならね」
 お仕事を上手にしたいならです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ