暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
6部 なのは落ちる
3章 なのはの立ち上がり
病室
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誰も居なくなった事で、一気に不安と恐怖が襲いかかってきた。
魔導師として復帰出来ないかもしれないという不安、
魔導師でなくなることにより、
みんなと離れ離れになるかもしれないという恐怖。
その二つに押しつぶされそうで、私は一人、ベットの上で震えていた。

「おじゃま」

「あ・・・綾ちゃん?」

「そうですよ綾さんです」

 お昼に近くまで来ていたのに帰った綾ちゃんがなぜ?
私は先ほどの泣きそうな素顔をもう一度普段の仮面にかぶりなおした

「綾ちゃん、どうしたの?面会時間は終わってるよ?」

「うん、知ってる、考え事してて、やっぱり会おうかなと思って、みんないないほうがいいかなっと」

「?」

いきなり綾ちゃんが土下座で謝った。

「ど、どうしたの綾ちゃん!?いきなり土下座なんかして!?」

「土下座をする意味なんてひとつだよね――謝りたいんだ」

「なんで綾ちゃんが私に謝るの?」

 すごく不思議だった。
綾ちゃんが謝る要素全くなかったのに、反対にそこまで責任を感じさせている私が誤らないといけないのに

「本調子じゃないこともわかっていたのに、警戒を行ったのと、
あの時俺が暴走してなければ・・・」

「違うよ!悪いのは私だよ!きちんと注意受けてたのに、
大丈夫だと言い張ってやった結果なんだし?」

 綾ちゃんが手を広げて私の言葉を遮った

「大声出すと、傷に障さわるよ。それに、私もなのはが悪くないとは言っていない。
体のケアを忘れたなのはにもあるしね」

 その言葉に私は何を言うべきかわからなかった。

「だから、ごめんなさい」

「私こそ、無茶して、みんなに心配かけて」

「心配させた事を謝るなら、次からは気をつけよう」

「でも、次なんて・・・」

「あるさ、大丈夫だよ」

綾ちゃんは優しく言ってくれたけれど

「無責任なこと言わないで!」

 その言葉に私の感情が爆発した。

「もう、歩けないかもしれないんだよ!?
飛べないかもしれないんだよ!?
魔導師としてやっていけなくなって・・・
それで、みんなと離れ離れになっちゃうかもしれないんだよ!?
それなのに、大丈夫だなんて、無責任な事言わないで!!」

 荒くなった私の息が整ったのを見計らってから喋り始めた。

「やっと本音を言ってくれたよね、少しはスッキリした?」

「え?」

「言いたい事言って、内側に溜め込んだ物を吐き出して気がらくになったかなって?」

「……少しは」

 さっきの事もあり、少しすねた口調で言い切った

「疲れもそんな感じでなくなるといいんだけど。それと、確かに無責任なセリフかもしれないけれど、根拠も無しに言ったわけじ
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