第九幕その五
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その彼等に囲まれてです、五人は笑顔でお話しました。
「いいよね」
「そうだよね、見たことのない生きもの達に囲まれてね」
「とても幸せな気分だよ」
「こんなことオズの国だけよね」
「外の世界じゃ絶対にないわ」
五人でお話します、そして。
ここで、です。ジュリアは五人にこうも言いました。
「これもまたオズの国だから」
「外の世界では有り得ないことが起こる」
「そうした国だから」
それでというのです。
「こうしたこともあるのよ」
「そうなんですね」
「素敵でしょ」
「はい」
神宝は目を輝かせてです、ジュリアに答えました。
「本当に」
「そうでしょ、だからね」
「今この時をね」
「楽しめばいいですか」
「そうしてね」
「そうしていいんですね」
「オズの国だから」
ジュリアはにこりと笑ってです、神宝にお話しました。
「そうしてね」
「わかりました、それじゃあ」
「そうしてね、後ね」
「後?」
「オズの国にしかいない生きものもいるでしょ」
ジュリアはこうした生きもののお話もするのでした。
「そうでしょ」
「あっ、ドラゴンもロック鳥も」
「言われてみれば」
「ガルーダもそうで」
「カバキリンもよね」
「他にも沢山いるわね」
「そうよ、そうした生きものと出会うこともね」
そちらもというのです。
「楽しんでね」
「はい、わかりました」
「そうさせてもらいます」
「そちらの生きものと会った時も」
「今みたいに楽しませてもらいます」
「そうさせてもらいます」
「是非ね、オズの国だから」
またこうしたことを言ったジュリアでした。
「楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「夢みたいな気分ですから」
「外の世界では絶対に出会えない生きもの達と出会えて」
「それで一緒にいられますから」
「そうさせてもらいます」
五人も笑顔で答えます、そしてクァッガやドードー鳥達との触れ合いを心から楽しむのでした。その後で、でした。
森の中でお食事にするのですがここでモジャボロがジュリアに言いました。
「今日は何を食べるのかな」
「お昼御飯ね」
「うん、何にするのかな」
「そうね、お弁当がいいかしら」
「お弁当なんだ」
「今日はね」
こうモジャボロに言うのでした。
「森の中で楽しく皆で食べるのなら」
「それならだね」
「これが一番いいと思って」
お弁当がというのです。
「それぞれね」
「それじゃあ」
「ええ、今からね」
「出すんだね」
「そうするわ」
こう言ってでした、テーブル掛けからです。
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