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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第一部 佐為編(桐嶋和ENDルート)
第38話 変化
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式に参加した。
 同期の新入段棋士は進藤と越智。私が一番年上のお姉さんになるから研修会ではしっかりしないとね。

 初戦の相手は宮島広美二段、二戦目の相手は真柴と同期の辻岡さんか……。
 進藤は初戦にライバル視している塔矢アキラとの対局が決まり気合が入っていた。

 前から春には彼が住んでいるアパートの隣の部屋が空くと聞いていたので、プロ試験に合格してから必死に両親を説得して、囲碁の勉強という名目で部屋を借りた。

 ちゃんと学校には実家から通うことを約束して、手合日のある水曜日の前夜とか週1,2回だけ親に連絡して借りたアパートに泊まることを許して貰った。少人数の身内の研究会なら主催できるかもという気がしてきた。

 緒方先生は塔矢行洋が保持する“十段”のタイトルに挑戦している。
 塔矢行洋先生は名人・十段・王座・天元・碁聖を保持するタイトル五冠。
 七大タイトルの残りは棋聖が一柳先生で、本因坊が桑原先生だ。

 中でも私にとっては“天元”のタイトルは少し特別なもの。
 心の師匠-桐嶋和-が初挑戦したタイトルだ。

 棋聖・名人・本因坊の3つは三大タイトルと呼ばれ、まずは挑戦者を決めるリーグ入りの必要がある。(*ちなみに三大リーグ入りした女性棋士はいない)

 天元はトーナメント制である上に、同様の十段戦・王座戦・碁聖戦に比べて本戦トーナメントの出場枠が多いのが特徴で若手が初タイトルとして戴冠することが多い棋戦と言われている。

 天元戦の予選トーナメントは4月から始まる。勝ち続ければ12月に塔矢行洋天元に挑戦できる。

 私は和-Ai-とは二子の置き碁で指導碁を打ってもらいながらも互先の対局を行うようになった。
 ネット碁のAiは彼の意志で閉店休業中で、私はAsumiのアカウントでRX-7(緒方九段)やichiryu(一柳棋聖)やzelda(和谷)やYang(楊海八段)、関西棋院のプロとネット碁で対局するようになっていた。
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