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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第一部 佐為編(桐嶋和ENDルート)
第37話 桑原本因坊 vs 奈瀬明日美
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ら?」

「ええ。尊敬する棋士を尋ねられてネット碁の和-Ai-って公言しちゃうもんだから大変ですよ」

「はははは。天野さんところにまで『和-Ai-って誰だー!』って問い合わせが来るんでしょ?」

「――ッ、この奈瀬の手は」「奈瀬が攻めた!」

 緒方と一柳の二人に遠慮して部屋の隅で対局を見守っていた進藤と越智、院生の和谷と小宮もそれぞれが検討を始める。

「いやいや、Aiの棋譜で全く同じ布石を見たことがあるね。これから定石化するのかな?」

「ここ、本因坊は石を取らずに素直にケイマに受けたね。」

「取っても良くないと思ったのか……」

「攻めはケイマ。しっかりと教科書通りの手も打てる。強いねー」

「この左辺の石を封鎖してからの一直線の攻め」「この手は方向が逆じゃないの?」

「いやはや、こーいうところがAiっぽいというか何というかさ」

「相当にAiの碁を研究してますよ彼女は」

「本因坊の白は2線にツケ引いてほぼ生き形だよな」

「黒石は断点も残るし外側のケイマの囲いもなんだか薄い。
 もう攻めが続かない……さあどうする!?」

「――ここで三々の飛び込み!?」

「地としても大きいし白2子への攻めにもなる」

「いやはや桑原先生を相手に威勢のいい新人だね」「一柳先生、右辺が面白いことに……」

「わくわくするねー。こりゃ互いにただじゃあ済まない碁になってるねえ」「…ですね」

「いやー 見に来てよかった!もう逆コミのハンデとか関係ないガチンコの殴り合いですわ」

「まさか本因坊が新初段相手に中押負けとか?」「……このままだとありえますよ」

「ん? このタイミングでケイマ?」「うわー、これまたAiっぽい手だな! 気持ちが若返るよ」

「でも桑原先生ならチャンスを逃さずアテるはず……」

「慌てて今アテる。普通は手順が逆だよね。1手遅い!」

「でも彼女に慌てた様子はない」「本因坊も手を止めて考えてますね……」

「いやはや! なるほど! この方が右辺の白3子により迫ってるのか。緒方くんはどう?」

「右下黒2子を犠牲にして、わざと右辺の勢力範囲を小さくしたのか……」「……Aiみたいだ」

「こうなると右辺の白に総攻撃が開始ですか」「そうなると中央は黒が制圧」

「まさにAiの碁だねーこりゃあ」

「さすがに本因坊! 意地を見せて右辺の白は先手で生きましたか」「けど中央は……」

「これは黒の厚みというより大地だね」「こうなるとあとは形を作って投了か」

「いやー。すごい新人が出て来たねー。しかも女流! 天野さんも記事にし易いでしょ?」

「まさか……これほどの打ち手になってるとは……」

「いやいや。お二人とも記事にしま
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