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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第104話:男より女の方が強いと思う。特に精神面が……
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きたんだ。ディープなヤツ」
「……で、彼女(ピエッサさん)の目の前でキャバ嬢を押し倒したのか」

「そんな事する訳ないだろ! そんなことしてたら『助けて』なんて君のところに駆け込まないよ!」
「じゃぁ何が起きた、この後に?」
他のスタッフが居る執務室で会話してる為、ユニさんを始め全員が聞き耳を立てて物語の続きを待ち望んでいる。

「ピエッサさんは僕の方にツカツカと近付いて、思い切り彼女(エウカリスちゃん)を押し退けたら……」
「……バチ〜ンとされたワケか」
俺はビンタのジェスチャーを見せて何をされたか代わりに言ってやった。

ベソをかきながら打っ叩かれた頬を擦ってコクンと頷くレクルト。
如何するかな……? 如何やって慰めてやろうかなぁ?
ここは一つ、俺の経験則からの適切かつ有効なアドバイスをしてやろうかな。

「乗り換えちゃえば?」
「お前はマジ馬鹿か!? 相手はキャバ嬢だぞ! 僕の事なんか男として見てなく、目的は財布の中身だけなんだよ! 乗り換えたってお金を搾り取られ捨てられるのが運命だろ!」

俺の執務机に乗り上げんばかりの勢いで迫り、俺の提案の結果予測を断言する。
財布だけが目的でディープキスまで彼女(ピエッサさん)の前でするかねぇ?
本当はレクルトに惚れてたんじゃないのかねぇ?

「う〜ん……本当に金だけが目当てなのかねぇ? それだったら彼女(ピエッサさん)との仲を妨害するような事せず、秘密にして背徳感を楽しむ関係に発展させた方が得じゃないかな? サビーネはお前に店に来させたいだけなんだからさ」

「……そ、そう言われるとそう思っちゃうけど。で、でも君は口が巧いから、面倒臭がって僕を騙そうとしてるんだよ!」
「何で俺がお前を騙さなきゃならないんだよ?」

「ピエッサさんを狙ってるとかさぁ!」
「あんな貧乳興味ねーよ!」
「だって君はロリコンじゃないかぁ!!」
「年上だよ、彼女」

「で、でも……み、見た目はロリロリしてるじゃないか」
「俺の前では常に無表情で感じ悪ーよ」
如何あってもサビーネが財布のみに興味ある事にしたいらしい。

「よく聞け……俺がマリーという厄介な女と別れない理由は、(すげ)ー良い身体してるからなんだよ。リューノの方が扱いやすいのに、マリーと別れきれず二股を進めてるのは、別れるには惜しすぎる体付きだからだ。ロリコン疑惑を推し進めるのはいいが、先見の明があったからだと言う事を理解して欲しい」

「ウルフ君、君……凄く格好いい事言ってる雰囲気を醸し出してるけど、凄く最低男な発言だって気付いてる?」
「それはいいんだよ! 俺の最低っぷりは今に始まった事じゃないから、気にしなくていいんだよ! それよりも、俺が言いたいのはサビーネがお前に惚れてるかも
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