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IFもしも、ラインハルトに双子の妹がいたら。
原作編
コーヒーとチョコレートだ。食って飲め。
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無数の光点で散りばめられたその景色に一瞬目を奪われた。
次にその景色を彼女に見せられたらと思い、慌てて意識します戻す。
こんな事を考えている訳にはいけないと。
俺は、あのクズ(貴族ども)に復讐するために此処にいるのだとそう考えを変える。

俺は、ジークが歩き出した事に気付き悟られないように歩く。
此処では、感情を表に出してはいけない。
ただでさえ、俺は下級貴族。
世を渡るにはコツがいる。
ラインハルトもジークも気にせずにやっているから少し、羨ましい。
胃薬が、欲しい。本当(マジ)で!
下級貴族だからと驕っていた頃が恥ずかしい。
クラウディアに出会えて本当に良かった。
自分を偽る事も出来るからありがたい。
2人といたら命が持たんしな。
下士官が話しかけてくる。
どうやら、5人の老いぼれの事らしい。
まあ、老いぼれと呼ぶには歳が若いが。俺的には合っていると思っているのでそう心の中でだけ呼んでいる。
この情報はさっき受け取ったので、申し訳ないと眉をひそめながら丁寧に少し微笑みながら

「ありがとうございます。ですが、その情報は先程伺っております。わざわざ、小官の為にありがとうございます。
頼りにしています。」

クラウディア、ありがとうおかげで俺は死ななくて済む。
お前が俺に命じた事は正しかった。
俺が、下士官に対応している間にジークはいつの間にかラインハルトの元に去って行ってしまっている。
お前は忠犬か!と言いたいのを必死に我慢し、ラインハルトとジークの側に立つ。
2人に近づくとちょうど背を比べていたみたいでラインハルトに

「レオンも伸びすぎだと思うのだが、ずるいぞ。」

「お前が、低いのが悪い。」と軽口を帰す、そう、これが俺たちの日常。

「ところで何か用件があるのか?」

「はい、反乱軍の布陣です。………。」

此処から先は聞いていたのでスルーする。
ジークとラインハルトのテンポの良い会話を聞きながら今まで手に入れた情報の整理をしている。
もちろん、一応ラインハルトの侍従なのでコーヒーを準備しながら。
全く、ラインハルトは戦いに夢中で食べないだろうからチョコレートも添えて。
準備出来たので、ラインハルトに

「コーヒーとチョコレートだ。食って飲め。」

と手渡す。
ラインハルトは嬉しそうに笑い

「ああ、ありがとう」

と受け取った。こいつって本当、美形だよなとどうでもいい事を考えてながら。

それから、数分後、5人の老いぼれ達が来た。
ラインハルトの飲んだコーヒーカップと皿を片付けながら話を聞いているとラインハルトが言い負かし部屋から強制退去していた。
すっきりしたが、なんだろうな、うん。
………。なあ、ラインハルト、あまり問題起こすなよ……
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