暁 〜小説投稿サイト〜
奇妙な暗殺教室
狙撃の時間
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纏った男が殺せんせーめがけて屋根から落ちて来ることに気がつき、後ろに振り向き刀を構える。




ガキッーン!



という金属音と共に2人が交差し男は受け身を取りながら距離を取る。あのジャッキー◯ェンに匹敵するパフォーマンスに観客の拍手喝采が湧き踊る


(刃直前まで気づけなかった……野生の獣の様な気配の消し方ですねぇ…)


「我らに刃を向けた罰だ。恨みは無いがお命頂戴いたす!」



忍び装束の男が右手に持った竹刀を右からの袈裟懸けに斬ると殺せんせーは持っていた模造刀で防ぎ、受け流す。



返す刀で殺せんせーは左側から胴斬りを放つが黒装束の男はバックステップで下がり、それを避ける。だが、男は直ぐに体制を立て直し殺せんせーを追い詰める為に殺せんせーに肉迫し、正面から斬り掛かる。


殺せんせーは模造刀を横に構え男の刃を受け止めた。


「その体格と身のこなし…成る程、丈一郎君ですか」


一連の攻防で殺せんせーは丈一郎である事に納得したのかヌルフフフと笑みを浮かべる。


「チィッ!…やっぱり簡単に気付くよなぁ!」


対して忍者……もとい丈一郎はこのままではキリがないと感じたのか一旦距離を取り獲物を小太刀から別の獲物に変える。



「ほう…アメリカンクラッカーですか」



アメリカンクラッカー


長さ20〜30cm程度の紐の先に直径数cmのボールが付いたおもちゃ。紐の中心にはリングがある。


リングを持ち上下に動かすことでボール同士をぶつけてカチカチ音を鳴らして楽しむ。
上手く音を鳴らすにはある程度のコツがいる。


「しかも素材は全て対先生物質で作るとは徹底してますね…とは言っても所詮はオモチャで拙者を殺すことができませんよ」


殺せんせーの言っている事は最もで、はたから見ればただのオモチャだ。しかも相手は模造刀とは言え、武装し相当手加減しているとはマッハ20の怪物である殺せんせー相手にそんなオモチャで挑むなど愚行とも言えるだろう。



だが、そのオモチャを武器として扱おうとしているこの忍者も普通ではない。



「コォォォォォォォォォ………」



独特の呼吸と共に丈一郎はアメリカンクラッカーをまるで、達人が扱うヌンチャクの様に複雑にかつ華麗に振り回す


「喰らいな…ジジイが発案したクラッカーヴォレイの妙技を!」



丈一郎は遠心力を利用して威力を高めたアメリカンクラッカーを投げつけると同時に殺せんせーに肉薄し懐にしまっていた対先生ナイフを取り出し斬りかかるが、当然の如く殺せんせーはこれらの攻撃を喰らわない様に避ける。



「ヌルフフフ…狙いは良いですが攻
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