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勇者番長ダイバンチョウ
第20話 正義と悪の大決戦!悪党達を舐めるんじゃねぇ!!
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 イインチョウは戸惑っていた。
 一度は己が正義を貫くためにと悪の道を進んだ身ではあるが、かつての同胞達を前に非情になり切れずにいた。
 ジェネラルの周りに陣取るかつての同胞達。皆が共に全宇宙の平和と正義の為にと戦い続けた仲間たちばかりだった。

【皆、銃を降ろしてくれ。私はお前達とは戦いたくはないんだ!】
【裏切者め、正義の道から外れ悪の道へと進んだ外道などこの宇宙には不要だ】
【分からないのか? ジェネラルに正義などはない! 奴がやろうとしている事は私達が忌み嫌っていた悪そのものなんだぞ!】
【ジェネラルこそが正義。ジェネラルの言う事は全て正しい。それを否定している貴様こそが悪なのだ】

 まるで話にならなかった。皆がジェネラルの示す正義に心酔しきってしまっている。かつては自分もジェネラルの言葉や彼の示す正義に酔いしれはした。だが、真実を知ってしまった今となっては、もうジェネラルの言葉に正義など微塵も感じはしない。

【惜しかったよ、レオン。もう少しでお前もこちら側に入れる事が出来たと言うのに】
【どう言う事だ、ジェネラル!】
【簡単な事だ。此処に居る者たちは勿論、この支部内に居る全ての者達は皆私の意のままに動くようにした。皆が私の言葉を信じ、私の行いを正しいと判断してくれているのだよ】
【まさか、洗脳したのか?】
【フフフ、正義に酔いしれる奴ら程操るのは簡単だったよ。貴様だけは例外だったがな。まぁ、それもどうでも良い事だ。さぁ、宇宙の平和と正義の為に、悪を滅せよ!】

 目の前に突き付けられた真実。最早この支部にイインチョウの味方は一人もいなかった。
 心の中では自分の行いに賛同してくれる者が少なからず居るのではと期待していた自分が恥ずかしく思えた。
 既に、この支部はジェネラルの手が回り、全ての仲間達がジェネラルの私兵として生きる事を享受してしまっている。
 彼らの耳に自分の言葉は届く事はない。
 その事実が、イインチョウにはとても歯痒く、そして悔しく思えた。
 目の前の同胞達の指が銃のトリガーに掛けられ、一切の躊躇なくそれが引かれる。

【!!!!!!!】

 イインチョウは覚悟を決めた。仲間に手を掛ける位ならば、いっその仲間の手に掛かって死ぬ事が良いだろう。幾ら悪の道に進もうと決めたとは言え、かつての仲間に手を掛ける事など、イインチョウには出来なかった。

【グホッ!!】

 だが、銃弾がイインチョウに当たる事はなかった。撃鉄が引かれ、鉛玉が飛び出すよりも前に、かつての同胞達が四方八方へと吹き飛ばされてしまっていた。
 イインチョウが助け出したバンチョウの手によって。

「さっきからごちゃごちゃと喧しい連中だぜ!」
【何をする! 我らの正義を邪魔するとは、貴様はやはり悪だったか!
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