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レーヴァティン
第十七話 学術都市その三

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「そうだな」
「ああ、というか財閥が戦争の元凶とかな」
 マルクス主義史観や経済学による、尚共産主義が世界を平和にするかどうかはスターリンが実証した。
「間違いだよな」
「自分よくわかってるな」
「戦争したら商売出来ないだろ」
 特にその相手国とはそれが困難になるのは当然だ。
「通商ルートも機能しなくなってな」
「道もな」
「だからだよ」
「商売はいいな」
「平和の為にもな。そりゃ武器商人もいるさ」
 彼等の世界では死の商人となる。
「だがな」
「剣とか盾とかないとな」
「どうやって身を守るんだよ、そもそも売るのそれだけかよ」
「他にも色々売るよな」
「ああ、何かとな」
 生活に必要なもの、嗜好品等様々だ。
「何処かの黒い幽霊とかな」
「古い漫画出したな」
「あの漫画名作だけれどな」
 漫画史に残ると言ってもいい、偉大な巨匠が残した偉大な作品と言っていいであろう。
「死の商人ってな」
「案外儲からないしな」
「そんなばかり売るならな」
「赤字覚悟だよ」
 多くの国々を争わせ彼等に武器を売る様なビジネスの方法はというのだ。
「武器を開発したり造るのにも金かかるってのに」
「むしろ平和にさせて米とか麦売った方が儲かるぜ」
「服とかな」
 そうした何でもないものを売る方がいいというのだ。
「こっちの世界だと歯ブラシだとかな」
「そういうの売ればな」
「いいもの開発したり造るのも金がかからなくて」
 兵器、武器の製造よりもだ。
「沢山売れるしな」
「それに戦争で産業や経済の基盤壊す戦争させるとかな」
「商売人としてどうだよ」
「まずないよな」
「商売人としちゃかなり特殊だよな」
 そうした漫画に出る様な死の商人達はというのだ。
「必要なことは必要にしても」
「そんなに沢山売れないな」
「鉄があったらそこから鋤や鍬も造れるさ」
「鍋とか包丁もな」 
 農具や料理道具もというのだ。
「そっちの方が沢山売れるしな」
「平和になったら余計にな」
 そうしたものだからだというのだ、現実は。
「豊かになれば尚更だよ」
「戦争させて荒廃されるとかな」
「商売人としたらな」
 それこそというのだ。
「最悪だしな」
「だから戦争をなくしたいなら」
「商売を盛んにしろ、か」
「そうだよ、戦争は金もかかるしな」 
 国家予算をかなり浪費することは事実だ。
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