(原作)ヘンゼルとグレーテル(アレンジ少々アリ)B
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ーヌは骨とも気がつかず、どうして脂がのってこないのか、不思議で仕方ありませんでした。
こうしてひと月がすぎ、ヘンゼルの指はいつまでたってもかたくてやせたままでした。
ベリーヌは、グレーテルに向かって怒鳴りました。
『さあ、水をくんでおいで。
ヘンゼルが太っていようが痩せていようが知るもんか。
明日こそ、ジル様の元へ連れってやるんだから』
それを聞いてグレーレルは天を仰いで嘆き、涙を流して悔しがり、仕方なく、水を運びながら叫ぶように言いました。
「神様、どうか、私たちを助けてください。
こんなことになるなら森の中で、獣に食われて死んだ方がましでした」
『泣いたり、騒いだりするのはおよし』
ベリーヌが怒鳴りました。
『アンタ達兄妹はこの森に迷い込んだ時点でもう、生きては帰れないんだからね』
キィーヒッヒッヒッと森中にベリーヌの薄気味悪い笑い声がこだましました。
―To be continued−
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