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守りたいと思ったんだ
1話
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しい、今回のミッションには君たち全員が必要なんだ、魔術の名門から38人、才能ある一般人から10人……なんとか48人のマスター候補を集められた、これは喜ばしいことだ、この2015年において霊子ダイブが可能な適性者全てをカルデアに集められたのだから、わからないことがあったら私やマシュに遠慮なく声をかけて……おや?」

 レフは何かに気づきマシュの方を気にかける。

「そういえば、彼と何を話していたんだいマシュ?らしくないじゃないか、以前から面識があったとか?」

「いえ、先輩とは初対面です、この区画で壁にもたれ掛かって眠りそうになってたので、つい」

「寝そうになっていた……?立香君が、ここで?ああ、さては入館時にシミュレートを受けたね?霊子ダイブは慣れていないと脳にくる、シミュレート後、表層意識が完全に覚醒しないままゲートが解放され、ここまで歩いて来たんだろう、その時にちょうどマシュが声をかけたのさ、見たところ異常はないが、万が一と言うことがある、医務室まで送ってあげたいところなんだが……すまないね、もう少し我慢してくれ、じきに所長の説明会が始まる、きみも急いで出席しないと」

「応」

 立香はわからないが取り合えず頷いておくことにした。

「ふむ、よろしい、5分後中央菅制室で所長の説明会がある、君達新人への、ちょっとしたパフォーマンスだ」

「レフ教授、私も説明会へ参加が許されるでしょうか?」

「うん?まあ、隅っこに立っているぐらいなら大目に見てもらえるだろうけど……何でだい?」

「先輩を菅制室まで案内すべきだと思ったのです、途中で眠ってしまう可能性があります」

「……君を一人にすると所長にしかられるからなあ……結果的に私も同行する、ということか」

 レフはそうとう怒られるのが嫌なのか表情に出ている。

「まあ、マシュがそうしたいなら好きにしなさい、立香君もそれでいいかい?」

「応っ」

「うん、では菅制室へ向かおう」

 移動中レフが何故立香を先輩と呼ぶのか気になり質問し、マシュの答えは人間らしいからだった、その後菅制室に着き、所長であるオルガマリーの説明中に眠そうにしている立香にオルガマリーは平手打ちをするがそれを腕を掴み防ぐと怒ったオルガマリーは立香をファーストミッションから外す、マシュと奇襲をしかけたフォウに立香は部屋に案内された。

 立香は自室に入ると一人の男性がイチゴのショートケーキを食べようとしていた男ロマニ・アーキマンと出会う、そして肩に乗っていたフォウがロマニを哀れな眼で見て何処かへ行き、ロマニは立香が所長の怒りを買ったことを見抜き同類と言う、そのあとカルデアの構造等の話を聞いているとロマニにレフから通信がきてBチームに異常があるため来てほしいとの連絡だった。
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