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夢幻水滸伝
第十六話 内政その十五

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「敗れれば軍門に降り」
「勝ったらこっちがそうする」
「そして世界を一つにしてです」
「そうして世界を救うか」
「私達の使命の一つですが」 
 しかしというのだ。
「実は世界を救うにしましても」
「ああ、世界の危機がな」
「何であるかはまだわかっていません」
「何やろな」
「侵略か災害か」
「そういうのかいな」
「さて」
 太宰は言葉で首を捻った。
「何でしょうか」
「それは誰にもわかっていないですにゃ」
 弥生も話す。
「果たして」
「他の勢力や国の連中もか」
「わかっていません」
 太宰は再び話した。
「それは」
「そやねんな」
「しかしまずはです」
「この国をやな」
「統一することです」 
 まずはというのだ。
「ですから九州もです」
「併呑してか」
「東国に向かいましょう」
「わかったわ、順番やな」
「そういうことです」
「山陽、四国も手に入ると」
 中里はまた言った。
「かなり大きいな」
「そうです、天下統一に向かって大きく前進しました」
「そしてそうした場所の内政もか」
「進めていきます」
 そうするというのだ。
「これからは」
「そうやねんな」
「はい、内政をしてです」
 そしてというのだ。
「豊かにします、特に瀬戸内海ですが」
「海やな」
「豊かな漁場もありますし」
「そして産業もやな」
「栄えさせられますし商業もです」
「海やから船で行き来出来てな」
「かなり出来ますので」
 それでというのだ。
「瀬戸内の海運を活かしていきます」
「やることも多いな」
「はい、では九州との戦の用意も進めつつ」
 そのうえでというのだ。
「そうした政も進めていきましょう」
「わかった、ほなな」
「姫巫女様が戻られたらお話を聞き」
「政もやってくか」
「はい」
 太宰は中里に対して頷いて答えた、そして実際に政を進めていき国を豊かにしていくのだった。


第十六話   完


                 2017・5・1
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