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『在った証』
『証』

[2]次話


僕等が生きた処、今はもう何処にも無いね。皆で支え合いながら一歩ずつ全力で進んだ。でもたまに喧嘩して距離が空いたりして。振り返って戻って手を引いて貰ったり、逆もあったり。

皆で泣いて泣いて泪枯らして声枯らして、互いの為に本音でぶつかり合ったり。そうして繋がった絆。楽しいときだけ一緒なんて仲間は要らない。そんなのは仲間なんて言わないから。

いつかまた逢える?そんな意味のない虚しい問い掛けに応える仲間はもう居ない。逢えるなんて叶わない。でも此の胸にシッカリ刻まれてる。日々反芻してる。

僕等皆、其処に在ったという証は何処かに在るのだろうか...。愛しく感じる事は少ないね。色んな事が在り過ぎたからね。其れも僕等らしいのかな?



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