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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十六話 シグナム攻略法
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魔の叫び声が、訓練の終了を告げた。





アスカside

「だからさぁ、無理なんだよなぁ」

シグナム副隊長にザックリとやられた後、オレはシャーリーを捕まえてメンテナンスルームに引きこもっていた。

所々焦げているが、気にしないでおこう。

今は、シグナム副隊長のデータを解析する方が先だ。

「うーん。防御は文句なしなんだけどねぇ……シグナムさんの言うとおり、攻撃が当たり前すぎると言うか、普通すぎると言うか」

モニターに映し出された模擬戦を見ながら、シャーリーが言う。

当たり前すぎるって言ったって、オレにはスバルみたいな爆発力はないんだよなー。

つーか、なんでスバルはあんな身体であんなバカげた攻撃力を持ってんだ?

「とにかく、何とかシグナム副隊長の攻略法を見つけないと、いつか死ぬ」

割とマジでそう思うよ。

今日だって、紫電一閃を喰らって意識を飛ばされたし。最近このパターンが多い。

気がついたら医務室ってのも、だんだん定番になってくるし。

シャマル先生も、オレ用のベッドを用意してくれてるしで、有難すぎて涙が出てくるよ。

「前に出て攻撃はしてるんだけど、アスカには一撃で相手を沈黙させる技が無いんだよね」

痛いところを突いてくるシャーリー。

「それは分かってるんだ。インパルスナイフじゃ攻撃範囲が狭いし、そもそもシグナム副隊長には届かないし」

八方塞がりだ。まったく良いアイデアが出てこない。

しばらくシャーリーと一緒に、あーでもないこーでもないとデータとニラメッコをしていた。

その時、シグナム副隊長のデータを見て、オレはある事に気づいた。

「シャーリー。シグナム副隊長が紫電一閃を打った時の瞬間、バリアを壊す寸前のデータを、スローで見せてくれないか?」

「えーと、これ?」

シャーリーがモニターにシグナム副隊長の攻撃の瞬間を出す。

「………」

オレはある点に注目した。そして、それが確信に変わる。

「これ、シグナム副隊長が紫電一閃を当てる瞬間、微妙に重心を背中側にずらしてないか?」

うまく言えないんだけど、レヴァンティンさんがバリアに当たる瞬間、こう……力のベクトルが真逆になってるような気がした。

「え?そうかな?」

シャーリーがもう一度そのシーンを映し出す。

シグナム副隊長がレヴァンティンさんを構え、一気にオレに切りかかってくる。

バリア諸共、吹き飛ばされるオレ……虚しい…

「うーん、わかんないなぁ」

シャーリーは気づかないようだ。

「力の流れって分からないか?魔力じゃなくて物理的なヤツ」

「できるよ。ちょっと待ってね」

パパパッとシャーリーが画面を変える
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