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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・四十四話 それぞれ
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???SIDE

「これが、家に代々伝わるっていう剣……」

「ああ、これを手に出来る人間に神に等しい力を与えると言われている。しかし、本当にいいのか?」

「いいの、パパ。私、この記憶の矛盾を知りたい。でも、どうしてもどっちが本物の記憶かわからないもん。だから、試してみる」

ある女の子がいた。その子が見ているそれはまさしく太陽を表しているかのような真っ赤な剣だ。

造りは一般的な西洋剣だが、刃も鍔も柄も全てが赤色に染まっている。

そして、女の子が剣を手にした時――――――――――――――――――それは、現れた。

―――――――――――――――やぁっと、巡り合えたぜ。俺の宿主に相応しい奴によ――――――――――――――――










また場所は変わって………こちらにも少女がいた。少女が見ているのは壁に掛けられている細剣。レイピアと呼ばれる剣だ。

こちらは普通のレイピアだが、刀でいう鍔の部分に特徴的な石が嵌め込まれている。それはトパーズのように黄色に輝いているのだがトパーズとはまた違う輝きだ。

それもその筈。この石は地球上には存在しない石なのだから。そしてこのレイピアもまた手にした者に神に等しい力を与えると言われている。

そんな説明を聞いて、それでもなお少女はレイピアに手を掛けた。そして柄を手にした瞬間――――――――――――それは、現れた。

―――――――――――――――やっと、巡り合えました。私の宿主よ―――――――――――――――



今、彼女達の運命という名の歯車が回り出した。その歯車がある少年と交じり合い、重なった時。



それは、誰にも負けない強い物に変わるでしょう。
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