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銀河英雄伝説〜門閥貴族・・・だが貧乏!
第11話 寵姫への道
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闊歩していた。
貴族達は憤慨する者も居たが、No2のリッテンハイム候の後ろ盾で益々増長しつつあった。

リヒテンラーデ侯爵は此処は一つもう一方の雄、ブラウンシュヴァイク公に相談するべきだと考え、
公爵邸へと向かうのであった。



帝国暦481年4月

■オーディン ブラウンシュヴァイク邸

 ブラウンシュヴァイク邸では、当主オットー・フォン・ブラウンシュヴァイクが自ら向かえてくれた。
「国務尚書、何か用ですかな?」
「うむ、公爵は昨今のグリューネワルト伯爵夫人とリッテンハイム侯爵の枢軸をどう思いますかな」
「由々しき事態ですな」

「やはり」
「あのままで行けば、国政の壟断は確実。それが良い方に向かえば良いが,
あの枢軸では悪くなる一方であろう」
「公爵もそう思いますか」

「あの状態で行けば、帝国の存亡に関わる重大事になること間違えないですな」
「どの様にすれば良いでしょうかな」
「聡明で心優しき寵姫を探しだし、陛下の目を覚まさせるしかあるますまい」

「しかし、リッテンハイム侯爵の邪魔が入りましてな、探すことに挫折しているところですわ」
「うむ、それでは難しいですな」
「ブラウンシュヴァイク公の一門の方で程よき姫は居りませんか?」

「んー一門と言っても直接グリューネワルト伯爵夫人と対峙できる姫は居りますまい」
「さようですか」
リヒテンラーデ侯爵はガッカリする。

ブラウンシュヴァイク公がハッと思い出したように言い出す。
「一門ではありませんが、マリーンドルフ伯爵令嬢ヒルデガルドは聡明で心優しき姫だそうですぞ」
「マリーンドルフ伯か」

リヒテンラーデ侯爵は彼の者の顔を思い出しながら考える。
「いかんですな、マリーンドルフ伯のでは無理ですわ」
「それは、いかなる理由で」

「マリードルフ伯の問題ではなく、あの家はカストロプの親族ですからな。
必要以上にカストロプの力が増える可能性がありますからな」
「うむ、カストロプならば、それを利用して更に私利私欲を行いそうですな」

「ハルテンベルク伯のエリザベートでは如何であろうか?」
「あの者は、心が弱いとてもとてもグリューネワルト伯爵夫人に対抗できん」
「ふむ、八方ふさがりですな」
「全くですな」

2人が頭を抱える中、応接室にある人物が入ってきた。
「クラウス、久しぶりだな」
「おうこれは、エーリッヒ此方へ来ていたのか?」
「ああ、先日久しぶりに遊びに来たのさ」

「父上、どうなさいましたか?」
「ん、我が友と息子が頭を抱えているのだ、知恵を授けに来たところだな」
「エーリッヒ、いい手があるのか?」

「いい手がなければ、態々此処へ入ってこんよ」
「まあ確かにな」
「クラウス、ファー
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