暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL ー唯一の滅竜魔導士ー
アルマの魔法
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
アルマがギルドに戻ってきてから数日。

その数日でも問題を起こし続けるフェアリーテイルに、若干アルマは呆れつつも静かにカウンターでお酒を飲んでいた。

「そう言えばさ、アルマ。」

「ん?」

ミラがいつものキッチンと言うべきなのか、分からないがそこから少し身を乗り出して話しかけてきた。

「今、何歳?」

「17…だと思う」

「だと思うって、覚えてないの?」

「興味無いから。」

ミラは微笑みながら「アルマらしいわね。」と呟き、移動して俺の隣に座る。

「そっか、アルマも17歳なんだね。」

「どうした?改まって。」

「ううん、ただ大人になってるんだなぁって。」

「いや、俺たち1個しか変わらないからな!?」

そう談笑していると後ろから冷たい視線を感じる。

──うん、エルザだよね。

俺は長年の経験から察し、すぐさまその視線から逃れようとした。

が、逃れられる訳がないので捕まった。

「アルマお前はもう17なのか、気付かないうちに大…」

「エルザとも1個しか変わらないからな!?」

「え、アルマって17歳なの?」

ここで会話が聞こえたのか参戦してくるルーシィ。

俺はルーシィに助けを求める事にした。

何でかって、怖い怪物(エルザとミラ)に挟まれた状態を天国という奴はMだと思うぞ。

羨ましいと思った奴は即効、場所を変わってやるから遠慮せずに申し出てくれ。

「あぁ、ルーシィは何歳なんだ?」

「私はアルマと同い歳だよ。」

「おー!」

俺はルーシィに助けを求めて良かったと心の中で思いながら、席から立ち上がり二人から離れる。

その瞬間、俺の手をミラが掴み自らの身体に寄せ付けた。

「ルーシィの所には逃がさないわよ?」

「な、何言ってるんだよ逃げるなんて、な?」

「私の所に逃げてもいいんだぞ、ミラじゃなく。」

「え、エルザまでどうしたんだ?」

俺は目線をルーシィに向け『助けて。』と訴えた。

するとルーシィは気付いてくれたのか、違う話題を振ってきた。

「ね、ねぇ私、皆の小さい頃を知りたいなぁー?」

──ナイスだルーシィ!

俺は心の中でガッツポーズをして、ルーシィの話題に乗る。

「俺は12歳の時にフェアリーテイルに入ったな。」

「そうなんだ、それまでは家族と?」

「いや、8歳の時にファルージャが俺の前から消えてその後は旅をしてた。」

「消えた…?」

ルーシィは驚いたような顔をして俺の顔を見ていた。

──あ、話してなかったか。

「あぁ、ファルージャは竜だ。暗黒竜ファルージャ、それが俺の親の名前。」

「竜!?てことは、アルマも…!?」
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ