暁 〜小説投稿サイト〜
オズのジュリア=ジャム
第三幕その七

[8]前話 [2]次話
「色々あるから」
「そうなんだよね」
「具体的にどんな果物かわかっていないのね」
「どんな果物かな」
「この辺りの果物は」
 ジュリアは周りを見回しました、そのうえでムササビに言いました。
「ここは私も知っている場所よ」
「あっ、そうなんだ」
「この辺りは梨が実っているわ」
「梨?」
「そう、洋梨がね」
「じゃあ美味しい果物っていうのは」
「洋梨かしら」
 こうムササビに言うのでした。
「ここは他には桃も実るけれど」
「じゃあ桃なのかな」
「ううん、どうなのかしら」
「僕硫黄なしも桃も食べたよ」
 洋梨はジュリアに答えました。
「この辺りのね」
「そうだったの」
「美味しかったけれどそれなのかな」
「そうだったのかも知れないわね」
「うん、どうなのかな」
「けれどそれがわからなくてよね」
「寝る前だけれどね」
 それでもというのです。
「こうして飛んでその果物を探してるんだ」
「それで食べてなの」
「これかなって思ってね」
 この辺りの洋梨や桃をというのです。
「食べてるけれど」
「どうもなの」
「違うかなって思っているんだ」
「つまりそこまで美味しい果物を食べていないのね」
「うん」 
 その通りとです、ムササビはジュリアに答えました。
「実はそうなんだ」
「それじゃあ」
 今度は神宝が言いました。
「この辺りの洋梨とか桃食べてみる?」
「あっ、それいいね」
 ジョージは神宝のその提案に頷いて応えました。
「まずは食べてみてね」
「それで美味しいかどうか確かめるべきね」
 恵梨香も神宝の提案に賛成しました。
「実際に」
「食べてみないとわからないしね」
 カルロスは確かめるよりそちらを楽しみにしています。
「それじゃあ」
「この辺りの果物を摘み取って食べてみましょう」
 ナターシャは実際にどうするのかを言いました。
「これから皆でね」
「よし、じゃあ皆まずは何人かで一組になって解散しよう」
 かかしは右手の人差し指を立てて言いました。
「それで果物を摘み取って集めよう」
「そしてここに戻るんだね」
 木樵はかかしに集まる場所を聞きました」
「そうするんだね」
「うん、ここがいいね」
「じゃあムササビ君はここで待ってもらって」 
 ジャックはムササビを見て皆にお話しました。
「そして僕達はね」
「うん、ここで休みながら待ってるよ」
 ムササビは実際にそうすると答えました。
「それじゃあね」
「皆でこの辺りの果物を摘みましょう」
 こうしてでした、皆何人ずつで一組になってそうして道の左右の森の中に入りました。五人の子供達は一組になってジュリアとモジャボロ、そしてかかしと木樵とジャックの組になって。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ