お菓子な塔 (2)
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から
『ダレか…いないの? ううっ…お腹…すいたの』
「お腹、空いたんですか?」
『そうなの。今日はまだ、七回しかお菓子食べてないの』
「七回って……食べ過ぎですよね…?
僕たちはまだ一度しか食事してませんよ?」
ピノキオ 今はそんなことどうでもいい
「それは大変ですね。じゃあボクがその空腹を満たしてあげますよ♪」
『本当なの? アタチ今度はあま〜いキャラメルソースのかかった…』
シュッ
『…え なの?』
ガラガララッ と少女が寝転ぶ玉座が壊れる
青ざめた顔の少女 ニヒッと笑う赤ずきん
「ゴメンなさい。外してしまいました、でも次は当てるので安心してください♪」
『…どう…して…なの? なんで…アタチ……死んじゃうの…』
「だって、死ねばもうお腹は空きませんよ? アハハハッ♪
これでもう空腹で悩むことがなくなりますね♪」
『そんなこと頼んでないの! そんなのイラナイの!!』
「わっと♪」
少女は赤ずきんを突き飛ばし 駆け出す 玉座の後ろには隠し扉があり
そこから逃げた
「どーして逃げるのですか? 死ねばもうお腹空かないのに」
「そうゆう問題なんでしょうか…」
「知るか。俺に訊くな」
「そうだよね、お兄ちゃん♪ わからないなら本人に聞いてみよう♪
殺してあげよう♪ アハハハッ♪」
無邪気に笑う 赤ずきん 彼女の金色の瞳が紅く光り 少女の跡を追いかけて行く
「僕たちはどうしましょう」
「知るか。下りるぞ」
「赤ずきんを放っておくのですか?」
「そうゆうことだ。あいつなら一人でも大丈夫だ」
「えぇ〜そんなぁ……
何度も言いますが、赤ずきんさんが死んだら、僕も死んじゃうんですよ〜??」
「そんなこと俺の知ったことではない」
「えぇ……ぐすん」
そんなくだらない会話をピノキオとしながら また長い階段を下りて行く
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