暁 〜小説投稿サイト〜
Re:童話姫たちの殺し合いゲーム
お菓子な塔 (2)
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
から




『ダレか…いないの? ううっ…お腹…すいたの』




「お腹、空いたんですか?」




『そうなの。今日はまだ、七回しかお菓子食べてないの』



「七回って……食べ過ぎですよね…?


 僕たちはまだ一度しか食事してませんよ?」




ピノキオ 今はそんなことどうでもいい




「それは大変ですね。じゃあボクがその空腹を満たしてあげますよ♪」





『本当なの? アタチ今度はあま〜いキャラメルソースのかかった…』



シュッ



『…え なの?』



ガラガララッ と少女が寝転ぶ玉座が壊れる




青ざめた顔の少女 ニヒッと笑う赤ずきん



「ゴメンなさい。外してしまいました、でも次は当てるので安心してください♪」




『…どう…して…なの? なんで…アタチ……死んじゃうの…』




「だって、死ねばもうお腹は空きませんよ? アハハハッ♪



 これでもう空腹で悩むことがなくなりますね♪」




『そんなこと頼んでないの! そんなのイラナイの!!』




「わっと♪」



少女は赤ずきんを突き飛ばし 駆け出す 玉座の後ろには隠し扉があり
そこから逃げた




「どーして逃げるのですか? 死ねばもうお腹空かないのに」




「そうゆう問題なんでしょうか…」




「知るか。俺に訊くな」



「そうだよね、お兄ちゃん♪ わからないなら本人に聞いてみよう♪



 殺してあげよう♪ アハハハッ♪」




無邪気に笑う 赤ずきん 彼女の金色の瞳が紅く光り 少女の跡を追いかけて行く




「僕たちはどうしましょう」



「知るか。下りるぞ」




「赤ずきんを放っておくのですか?」




「そうゆうことだ。あいつなら一人でも大丈夫だ」



「えぇ〜そんなぁ……


 何度も言いますが、赤ずきんさんが死んだら、僕も死んじゃうんですよ〜??」




「そんなこと俺の知ったことではない」



「えぇ……ぐすん」



そんなくだらない会話をピノキオとしながら また長い階段を下りて行く

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ