暁 〜小説投稿サイト〜
GOD EATER STUDIUM
第一部 少年たち
休息と戦闘
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
(どうやら、命には別条はないみたいね。それにしても彼の殺気はなんだったの? そしてヴァジュラに対する捨て身の攻撃。まるで人が変わったような感じと昔感じた嫌な雰囲気)
私は彼を安全なところに移動させる。耳にノイズがはしり、無線が飛んでくる。
【ルイさん、サキさん応答願います。支給応答を】
焦りと不安が混じった声がノイズとともに聞こえてくる。私もすぐに対応する。
「こちらルイです」
【ルイさんですか? よかった。無事ですか?】
「はい、なんとか生きています」
【もう無茶なことは控えてくださいね。それとヴァジュラのオラクル反応が消失しましたが、なにがありました?】
「ヴァジュラは討伐できました。サキくんがしてくれました。でも、攻撃を受けた際にかなりの傷を負ったので、至急医療班とヘリをお願いします」
【わかりました、至急医療班と救助へりを向かわせます】
応援部隊と医療班、ヘリがきてわたしたちは無事に救出された。応援として来たコウタ部隊長は、面を食らったようすだったが、すぐさまに状況を見、なにがあったのかを察して何も言わずに周辺を警戒してくれた。コウタ隊長到着後に救護が来た。途中ヘリの音に反応して、小型アラガミのオウガテイルやサイゴ―トなどが現れたが隊長が冷静に対応してくれた。その後ヘリの中で隊長は、彼と彼の神機をみて、ぼそっとなにかを言ったが、私の耳には入って来なかった。フェンリル極東支部(アナグラ)につくとすぐに彼は、集中治療室に搬送された。命に別状はないと思うが念には念をということと医療班の人が伝えてくれた。
「ルイちゃん? 今日は疲れただろ? 自室に戻って休みな。顔真っ青だぞ。取り敢えずの報告は俺がしておくよ。また後日詳しく教えてくれよな」
コウタ隊長が優しく言ってくれた。
「わかしました。失礼します」
私はとぼとぼと自分の部屋へ戻った。
(暗い。カーテンのせいか、自分の気持ちのせいかわからない。彼は死んではいない。現場での自分の判断に誤りがあったとも思わない。結果的に彼を救うことができたのだから、でも、彼を救ったのではなく、私が彼に救われたと考えると落ち着かない。私がこうしてしまったと負い目を感じる。それとあの圧倒的な威圧感を放っていた彼が怖い。この世界に生まれてはじめてアラガミ以外で恐怖を感じた)
その夜はどんなに忘れようとしても脳裏に彼の姿が焼き付いていて寝られなかった。
翌朝、アナグラは大騒ぎだ。新米二人がヴァジュラを討伐した。私を見る目は人それぞれだった。同期からは冷たい視線を送られる。上官からは称賛を浴びる。どちらにしてもつらいだけだ。さっさと支部長室へいこ。
エントランスから支部長室に行く、エレベーターに乗るとリッカさんが乗っていた。二人の間に沈黙が暫し訪れた。
「ルイちゃん、サキ君がヴァジュラと交戦していた
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ