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夢幻水滸伝
第十五話 傭兵の四人その十三

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「宜しくですにゃ」
「自分喋り方猫調に戻ったな」
「こうなったり人間調になったりしますにゃ」
「その場その場でやな」
「それがうちの喋り方ですにゃ」
「統一せんな、けど内政もせなな」
「そうです、もっと言えば投じた予算は何倍どころかです」
 そのレベルに収まらずというのだ。
「時として何十倍、何百倍とです」
「返ってくるねんな」
「そうです」
「それはええな」
「ですから的確に行っていくべきです」
「予算の投じ方もか」
「左様です、この度の大和についても」
「もう大和の治水は済んでますにゃ」
 弥生はこのことも話した。
「ですから後は新田開発ですにゃ」
「治水で水のことは出来てるか」
「基礎がですにゃ」
 新田開発のそれがというのだ。
「だからですにゃ」
「最初から田んぼ作っていけるか」
「そうですにゃ」
「人手もありますので」
 太宰はそちらの話もした、予算とこちらも確保してこそ政も出来るということなのだ。もっと言えばこの二つがないと出来るものではない。
「安心してです」
「政にやな」
「かかれます」
 そうだというのだ。
「最初から」
「何か用意周到やな」
「何しろ太宰さんが何でも手回し、根回ししてくれるんで」
 何故用意が行き届いているかは弥生が話した。
「官僚機構も整ってて」
「ああ、お役所な」
「そのお話は聞いてると思いますにゃ」
「そういうことやな」
「はい、そうです」
 太宰に中里にそうだと答える。
「そうしたことはです」
「官僚機構をちゃんとしといたらか」
「的確に用意も出来ます、そして」
「人も動かせるか」
「予算も」
「何か僕等の世界のコンピューターみたいやな」
 整った官僚機構についてだ、中里は太宰の話を聞いてこう思い実際に言葉にも出した。
「それは」
「はい、その通りです」
「官僚機構はコンピューターか」
「入力、つまり指示出してです」
「そう動いてもらうか」
「我々は指示を出してです」
 そのうえでというのだ。
「しっかりとその通りにいっているのかをです」
「観るんやな」
「監督もします」
「それが僕等のすることか」
「そうです、では宜しいですね」
「ああ、大和の新田開発やな」
「北部、奈良に天理、郡山、それに高田と橿原それに桜井や宇陀もですね」  
 太宰は大和の諸地域の名前を次々に出した。
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