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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv36 邂逅の酒場・ルイーダ
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辞退させて頂きます」
「ははは、まぁそう言わずにさ。ラッセル達もコータローさんが仲間になってくれるんだったら、討伐隊に参加してくれるんだろ?」
(う〜ん、しぶとい……でも、ラッセルさん達はウンとは言わないだろう。あまりに強引すぎるよ)
 などと思っていると、ラッセルさんはボソリと、予想外の言葉を口走ったのである。
「まぁ……コータローさんほどの魔法の使い手が仲間になってくれるのならば……」
(なぬッ!? そこは断るところだろ、おいッ!)
 するとシーマさんやマチルダさんも、ラッセルさんに続いた。
「確かに、コータローさんほどの使い手が仲間なら、安心よね……魔導の手を使えるんだから、エレンよりも凄い、魔法の使い手だし……」
「そうよね……コータローさんが仲間になってくれるなら、考えてもいいかも。私も大盗賊バスティアンの財宝を、見れる物なら見てみたいし」
(アンタ達もかい!)
 なんか雲行きが怪しくなってきた。
 と、その時である。
 よりにもよってラティが、ここでKYぶりを発揮したのであった。
「言っとくけど、コータローは凄いでぇ。ワイが見てきた中でも、そうはいない程の優秀な魔法使ッ、ンガ、クックッ……」
 俺は慌ててラティの口を手で塞ぎ、抱きかかえた。
「あはは、何言ってんだよ。本当、冗談の好きな奴だなぁ。俺みたいなボンクラが、皆の役に立てるわけないだろ。ったくもう。本当、コイツは冗談の好きな奴でして」
 と言いながら、俺は皆の顔を見た。
 ラッセルさん達は悲しげな表情でジッと俺を見詰めていた。何かを訴えかけるような視線だ。正直、痛い視線である。
 俺達の間に暫しの沈黙が訪れる。
 程なくして、バルジさんが口を開いた。
「まぁ……その、なんだ。返事は今すぐってわけじゃない。一応、ゼーレ洞窟に向かうのは5日後を予定している。3日くらい悩んでくれて構わないから、よろしく頼むよ、コータローさん。ラッセル達は貴方の事を信用しているみたいだからさ」
「えぇ!? そんな事言われてもねぇ……ハッキリ言って、行きたくないんですけど」
「そう言わずにさ。この都を救うと思って、頼むよ」
 ぐぬぬ、仕方ない。
 断るのを前提で、考えるフリだけでもしておくか。
「はぁ……じゃあ少し考えさせてください。また後日、返事しますから。ですがその前に……幾つかお訊きしてもいいですかね?」
「ああ、何でも訊いてくれ」
「バルジさんは先程、討伐隊の参加資格は金の階級以上と仰いましたが、依頼主であるイシュラナ神殿側は、腕利きのパーティで討伐隊を組むよう指示しているんですか?」
「いや、そんな指示はしていない。だが難度の高い依頼で登録されているから、必然的に腕利きの冒険者だけになってしまうのさ。おまけに、パーティ1組につき、イシュラナ神殿側はお
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