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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv35 ラヴァナ・アーウェン商業区
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ように、魔導騎士達が前方で道を塞いでいた。
 人数は俺達が昨日通った城塞東門と同じくらいで、この南門の騎士も全員が威圧的な雰囲気であった。
 というわけで、そんな厳戒態勢の中を進んで行くわけだが、実を言うと、俺は内心ドキドキだったのである。
 やはり、初めての事なので、どうしてもそうなってしまうのだ。が、しかし……。
(アレ? なんでだ……道を開けてくれたぞ……)
 そう……前方の騎士達は俺達の馬車を見るなり、何も言わずに道を開け、すんなりと通してくれたのである。
 そして、俺達が門を潜り抜けたところで、騎士達は何事もなかったかの如く、また警備を再開したのであった。
 もしかすると、アリシュナの城塞門の検問体制は、内側から来る者達は無視して、外側から来る者達のみに重点を置いているのかもしれない。
 ミロン君もさっき、通行証は必要ないかもしれないと言っていたので、恐らく、他の門もこんな感じなのだろう。
 まぁそれさておき、門番の騎士達が見えなくなったところで、俺は巾着袋の紐を解き、ラティを出してやる事にした。
「もういいぞ、ラティ」
 と、その直後、ラティは勢いよく袋から飛び出し、大きく息を吐いたのである。
「ぷはぁ〜……やっぱ、外の空気はええわぁ。袋ん中なんて入るもんやないで。なんか妙なニオイするし」
「だろうな。他に良い方法あればいいんだけど、今のところこれしか方法がなからなぁ。嫌かもしれんが、我慢してくれ」
「まぁ、しゃあないわ。調子こいて空飛んでくと、ワイの場合、仲間に連行される可能性があるしな」
「え、そうなのか?」
「昨日も言うたと思うけど、ワイ等下っ端はな、ホンマは上の階層には上がれへんねん。せやから、刻印のないドラキーやとわかった瞬間、こっ酷くお叱りを受けることになるんやわ。かなんで、ホンマ」
 多分、ドラキーにもそういう監視部隊があるのだろう。
 世知辛い世の中である。
「ふぅん、そうなのか。ところで今、刻印のないドラキーと言ったけど、そんなのあるのか?」
「それがあるんや。試練を乗り越えたドラキーはな、称号を得た証が身体に刻まれるんやわ。場所は左右の翼と額の3箇所やから、すぐにわかるで。ちなみに、3つ刻印があったらグラン・ドラキーや」
「へぇ、そうなのか。なるほど、刻印ねぇ……」
 言われてみると、以前、ヴァロムさんに書簡を届けに来たドラキーの額や翼には、何か模様のようなモノがあった気がした。
 今の話を元に考えると、オルドラン家のドラキーは3つの試練を乗り越えたグラン・ドラキーというやつなのかもしれない。宮廷魔導師の名家なので、飼っているドラキーも超一流なのだろう。
 と、ここで、ミロン君の声が聞こえてきた。
「コータローさん、アーウェン商業区にこのまま向かえばいいんですね?」
「俺は構
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