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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv22 仲間の決断
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 アーシャさんがマルディラントに戻ってからどのくらい時間が過ぎただろうか。
 俺の感覚では20分程度だとは思うが、周囲は既に暗闇と化す一歩手前であった。
 というか、もう夜と言い切っていい程の暗さである。
 しかもその上、人気のない異様な静けさが漂う空間でもあるので、1人ポツンとこんな所にいるのが寂しくなってきたのだ。おまけにグゥグゥと腹も悲しく鳴るのである。
(はぁ……アーシャさん、早く帰って来ないかな……腹も減ってきたし……)
 そんな事を考えつつ、俺は今も尚、オッサンに質問を続けている最中であった――

「ところで話は戻るけどさ。俺、魔物の話を聞いてから、少し気になってる事があるんだよ」
「気になる事? 何だ一体?」
「さっき、死体の魔物を操る者がいるかもしれないと言ってたけどさ、もし仮にそうだとすると、その操っている者は何が目的なんだと思う?」
「ふむ……何が目的か、か……そうだな、ここは魔鉱石の採掘場所という事を考え!? ま、まさか……ヴァナドリアム……いや、しかし、まさかそんな事は……」
 また耳慣れない単語が聞こえてきた。
「ヴァナドリアム? なんだそれ?」
「い、いや、なんでもない……。今の言葉は忘れてくれ」
 明らかに何かあるような言い方である。
 こう言っちゃなんだが、今の言い方を聞いて忘れろというのが無理な話だ。
「そんな風に言われると、かえって気になるじゃないか。何なんだよ、そのヴァナドリアムってやつは?」
 すると、渋々、オッサンは話し始めた。
「むぅ、仕方ない……。とりあえず、魔力の結晶の事だと思っておけ。今はそれ以上の事は言えん。それと、今の言った名は迂闊に口にするなよ。厄介事を招く恐れがあるからな」
 オッサンの言い方を聞く限り、嫌な予感しかしてこなかった。が、そこでふと、ダイの大冒険に出てきた黒のコアとかいう核兵器モドキの事が脳裏に過ぎる。またそれと共に、ゾゾッと背筋に寒いモノも走ったのだ。
 まぁこうなるのは仕方がないだろう。
 なぜなら、漫画内で描写されている黒のコアの爆発規模を考えると、現実世界でいう水素爆弾クラスの兵器となっているからだ。が、しかし、いくらなんでもそれは無いだろうと俺は考えていた。
 なぜそう思ったのか? と問われたならば、勘としか答えようがないが、今のオッサンの様子を考えると、俺にはもっと別の危険がはらんでいるように感じられたのである。
 だがこれについてはオッサンが口にしない以上、結論は出ないので、今はとりあえず置いておくことにした。 
「魔力の結晶ね……。ま、ラーさんがそう言うって事は、かなり危険な代物のようだな。わかったよ、その名前は口にしないでおこう。俺もこれ以上厄介事は御免だしね」
「すまぬな。少し、込み入った事情が
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