暁 〜小説投稿サイト〜
Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv15 旅立ち
[2/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
さんは、昨日と同じように、ツインテールに丸メガネ、そしてサークレットに茶色いローブといった出で立ちである。
 だが良く見ると、茶色いローブの下には魔法の法衣が見え隠れしているので、流石に守備面を無視した変装はしてこなかったようだ。まぁ当たり前か……。
 それと武器は、修行の時にも愛用している祝福の杖であった。
 アーシャさんはホイミとかの回復魔法が使えないので、この祝福の杖は、ある意味、アーシャさんにピッタリの武器なのである。
 そんなわけで、今見た感じだと、アーシャさんの装備類に関しては、イデア神殿の時とあまり変わりがない装備内容なのであった。
 とはいえ、そういう俺自身も、賢者のローブの上からジェダイローブもどきを着る姿なので、イデア神殿の時の見た目とそれほど変わらないのだが……。
 まぁそれはともかく、今日のアーシャさんはそんな姿であった。

 話は変わるが、風の帽子は今、俺がフォカールの呪文を使って預かっているところだ。
 なぜ俺が持っているのかというと、アーシャさん曰く、失くすといけないからというのが、その理由である。要は用心の為というやつだ。
 他にも、人に見せたくないというのもあるに違いない。
 今のところ、アーシャさんにとっては唯一無二の宝物だし、こうなるのも仕方ないだろう。
 そして俺は本格的に、アーシャさんの道具箱になりつつあるのであった。トホホ……。
 悲しくなってくるので話を戻そう。

 俺がアーシャさんの服装を見ていると、丁度そこで、アーシャさんと目が合った。
 するとアーシャさんは少し首を傾げ、不思議そうに訊いてきたのである。
「今、私をジッと見てましたけど、何か気になる事でもおありですか?」
 俺はとりあえず、適当に答えておいた。
「いえ、別に深い意味はないですよ。ただ、アーシャさんはどんな格好しても可愛いなと思って」
 すると見る見るうちに、アーシャさんの頬は赤く染まり、慌てて顔を背けたのである。
「と、と、突然、何を言うんですのッ。そ、そんな事、い、今は関係ないじゃないですかッ。ふ、不謹慎ですわ」
 かなり照れてるみたいだ。
 というか、軽く褒めただけなのに、まさかここまで取り乱すとは……。
 まぁこういうところも可愛いんだけどね。 
 でも機嫌を損ねられると後が怖いので、ちゃんとフォローはしておこう。
「すいません、アーシャさん。気を悪くしたのなら謝ります。今の言葉は忘れてください」
 アーシャさんは恥ずかしそうに、上目使いで俺を見る。
「いや……その……ベ、別に、謝らなくてもいいですわ。……でも、こんな時に、そんな事を言わないでください。もっと他の時に……」
 確かに、アーシャさんの言うとおりであった。
 今はヴァロムさんの指示をちゃんと遂行するのが、一番の優先
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ